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2013/8/27

国立がん研究センターが「がん患者の外見の悩みに正面から取り組む」

福原麻希=医療ジャーナリスト

楽しく、ワクワクしながら遊べる部屋

 国立がん研究センター1階フロア奥に設置された「アピアランス支援センター」には、おしゃれなウイッグがずらりと並べられている。メイク道具や人工乳房のほか、「爪を保護して水仕事もできる」というスグレモノの手袋のほか、おしゃれな水着も飾ってある。「人生のすべてが病気になった、という思い込みを外してもらいたい。この水着は『病気になっても、ハワイには行ける』というメッセージです」と野澤氏は言う。

 ウイッグは自由に選び、鏡を見ながら試すことができる。抗がん剤治療後に使うということもあり、地味なウイッグを選びがちだが、センターには思わず笑ってしまうような、ピンク毛やクルクルパーマのウイッグも並んでいるほか、男性用もある。6000円台から30万円強のタイプまであるが、外見からその見分けはつかない。「自分が気に入って、『これが一番似合う!』と思うものを選べばいい」と野澤氏はアドバイスする。「ウイッグは隠すためではなく、発想を転換することで、おしゃれを楽しむチャンスになる。がん患者であっても、おしゃれを楽しんでもいいんですよ」と語る。

 展示された商品は、あくまでも試してみるためのものとして用意されている。国立病院の公平性を保つため、すべてのメーカーの商品タグを外しているほか、販売はしていない。企業は、CSR (corporate social responsibility:企業の社会的責任)として物品とパンフレットを提供するという位置づけだ。

 センターでは、現在、次のような患者向けプログラムを開催している。

・コスメティックインフォメーション(毎週火・木曜 13時〜14時)
 主に、抗がん剤治療による外見の変化に関する知識と対応策を学ぶ。年齢性別不問の集団プログラム。

・男性限定の外見相談(第四水曜13時〜)
 外見のことを口に出しにくい、男性のためのプログラム。

・個別相談(随時)
 小児・思春期の方を含めた、あらゆる患者向け相談支援。入院中の方は、ベッドサイドで対応してもらえる。

・ライフイベントのコーディネート(随時) 
 子どもの入学式・娘の結婚式・復職・親族の葬式などに関する相談を受けてきた。
 成人式・卒業式・発表会なども、あきらめずに大切にしていけるよう支援する。

アピアランス支援センター内にはカツラが壁面の棚に並んでいる。

毎日の生活が楽しくなるようなメイク道具やグッズが並べられている。

センター長の野澤桂子氏がカツラを被るのを手伝ってくれる。アピアランス支援センター内には水着も展示されており、「がん患者も、ハワイに行けます!」というメッセージを伝える。

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