このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

Report レポート

レポート一覧へ

新着一覧へ

レポート

2013/6/18

外来がん薬物療法時の発熱性好中球減少症

がん薬物療法開始7〜14日くらいに1回でも発熱したら主治医に速やかに連絡を

満武里奈=日経メディカル別冊

日々の手洗い、うがいが有効、ワクチン接種も考慮で感染症を積極的に予防

 FNを予防するために、患者とその家族が日常生活でできることがある。それは、日々の手洗いを励行することやアルコールなどによる手指消毒を積極的に行うことだ(●表2)。また、がん薬物療法中には、シャワー浴などでの皮膚を清潔に保つことや、うがい、歯磨きで口腔内を清潔に保つことが推奨されている。

 また、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンも実施することが推奨されている。接種時期は、がん薬物療法開始2週間以上前もしくは終了後7日以上経過してから接種することが望ましい。

 一方で、麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘などの弱毒生ワクチンの接種は避けるべきである。これは、がん薬物療法中や終了後6カ月以内は、免疫機能が低下しており、ワクチン由来のウイルスによる全身感染症の原因となる恐れがあるためだ。

 相羽氏は、「残念ながら、それぞれのワクチン接種でどれくらい予防する効果があるかを検討したデータはないが、ワクチン接種が可能であるならば事前に実施したほうがよいといえる。FNリスクが上昇するがん薬物療法実施時までにワクチン接種を完了していることが望ましい」とアドバイスする。


表2 タイミング別の発熱性好中球減少症予防のためにできること

タイミング 推奨されること
37.5度以上の発熱 ●すぐに医師に連絡を
日常生活で心がけること ●手洗いやアルコールなどによる手指消毒
冬シーズン(がん薬物療法を実施する患者の場合は2週間以上前か終了後7日以降) ●インフルエンザワクチン接種(1回接種で十分)
がん薬物療法を実施する患者の場合は2週間以上前か終了後7日以降 ●肺炎球菌ワクチン
●B型肝炎ワクチン
がん薬物療法時 ●シャワー浴などでの皮膚の清潔
●うがい、歯磨きで口腔内を清潔に保つ

*発熱性好中球減少症についてさらに詳しく学びたい方は、「発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン」[日本臨床腫瘍学会 (編集)]をお薦めします。

この記事を友達に伝える印刷用ページ