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レポート

2013/5/7

乳がん術後の腕や肩の障害を防ぐマッサージ・運動のポイント Vol.1

加藤勇治

(2)手術後の上肢の痛みについて

 手術後の上肢の痛みは、主に腋窩リンパ節郭清を行った際、肋間上腕神経が傷害されることで起こるもので、神経性障害疼痛と言われます。衣服が皮膚に触れたり、腕を動かしたりするときに痛みが強くなります。腋窩リンパ節郭清から半年後までは30%の方に痛みがあったという報告があります。

(3)手術後に見られる上肢の運動障害

 乳がんの術後に、手術を行った側の腕が挙がりづらくなったり、動かしにくくなったりすることがあります。これを肩関節可動域制限(運動障害)と呼んでいます。この運動障害は、腋窩リンパ節郭清を行った際、大胸筋や小胸筋、神経の損傷が起こることで発生します。また、創部の痛みや皮膚につっぱり感のために腕を動かさずにいるとそのまま腕が挙がらなくなることがあります。腋窩リンパ節郭清を行った方の16〜42%に認められると報告されています。

 腕の運動障害は、3つの動きができるかどうかで評価します。

1 両手を前から上の方に伸ばして、腕が挙がるか

2 両手を身体の脇に水平に広げて、そこから腕が上に挙がるか

3 両手を身体の脇に水平に広げ、そこから後ろ側に腕がそらせるか

 一般的に、腕を上に挙げたときや反らせた時の手術をしない側の角度と手術側の腕の角度が10度以上異なる場合、もしくは手術前との比較を行って運動障害と判断します。

 このような腕の運動障害があると、高い場所にあるものを取ったり、洗濯物を干したり、お風呂で身体を洗ったりするときに不自由を感じるようになります。そのため、術後早期から機能訓練(運動)を継続して行うことが大切です。

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