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レポート

2012/9/25

こんなとき、このエキスパートのもとへ 第11回

歯科衛生士●抗がん剤や放射線治療で起こる口腔関連障害へのケアをサポート

福原麻希=医療ジャーナリスト

 がんの闘病中、患者や家族の様々な相談に乗ってくれるエキスパートたち。第11回は「歯科衛生士」を取り上げる。抗がん剤治療や放射線治療を受けると、口の中に粘膜炎ができたり、ひどい乾燥によって会話や食事が困難になったりする。また、手術後は唾液や歯垢の中にいる細菌が食べ物と一緒に肺に入ってしまう「誤嚥性肺炎」を引き起こしやすい。こんなとき、歯科衛生士は私たちをどのようにサポートしてくれるのか。


歯科衛生士Profile
●歯科衛生士とは?
人々の歯や口の中の衛生環境をよい循環にしていくことをサポートします。おもな仕事は次の3点です。
1 虫歯や歯周病などを予防するため、薬物を塗ったり、歯垢(プラーク)や歯石などの汚れを機械で専門的にとり除いたりします。
2 歯科医師の診療を補助するとともに、指示のもと歯科治療の一部を担当します。
3 歯の磨き方の指導を中心に、セルフケアのスキルアップを専門的に支援します。寝たきりの方や要介護者などに対する訪問口腔ケアもします。
4 食べ物の食べ方や噛み方を通した食育支援、高齢者や要介護者の咀嚼や飲み込みの力を強くする摂食・嚥下機能訓練も指導します。
歯科衛生士は国家資格の専門職で、高い知識と技術を習得しています。


●どこにいるの? 何人いるの?
病院の歯科診療室。免許取得者数は23万9747名(2012年3月現在)


●歯科衛生士に対する相談料は?
無料


●職能団体
公益社団法人 日本歯科衛生士会
http://www.jdha.or.jp/

 抗がん剤治療や放射線治療では、がん細胞を死滅させるだけでなく、正常細胞にもダメージを与え、いろいろな副作用が出やすい。特に、口の中の粘膜は影響を受け、粘膜炎ができやすい。

 抗がん剤の場合、くちびる・舌・頬の粘膜に見られやすい。放射線治療の場合、照射された部位は、必ず粘膜炎ができる。食事や薬が飲みづらくなったり、睡眠が取りにくくなったりする。免疫力が低下する原因になり、退院の延期につながる可能性もある。だが現在、粘膜炎の発症を予防することはできない。

 そこで治療中、歯科衛生士が口の中の環境をきれいに保てるよう、専門的な技術や特殊な道具と薬剤でケアをする。歯科衛生士が症状を改善するために、保湿剤や痛み止め薬を入れたアイスボールを準備してくれることもある。

 味覚障害、口腔乾燥なども不快だ。これらの治療中に起こりやすい副作用と、そのとき歯科衛生士がサポートしてくれることを一覧表にまとめた(下図参照)。

 今回は、愛知県がんセンター中央病院頭頸部外科部の歯科衛生士・長縄弥生さんに詳しく話を聞いた。長縄さんは歯科衛生士として19年目、がん治療に関しての経験は8年目になる。

抗がん剤と放射線治療の副作用とそのケア(画像をクリックすると拡大します)

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