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レポート

2011/12/27

乳がん、再発の不安を乗り越えてVol.3

再発リスクも心の持ちようで変わる?!

不安を一人で抱え込まないで

小山千穂=チャンゴ・ジャパン

主治医、緩和ケアチーム、精神腫瘍医に相談を
 うつ病になると、不安や落ち込みといった心の症状だけではなく、体がだるい、疲れやすい、食欲がない、といった身体的な症状が現れる。それをがん治療の副作用と勘違いして、治療を中止してしまう人も少なくない。うつ病自体が「治療したい」という意欲を低下させてしまうという場合も。つまり再発の不安からくる心の病を治すことが、がんの再発予防にも欠かせないわけだ。

がん患者のうつ病の症状(保坂氏による)
●抑うつ気分
憂うつ、さびしい、悲しい
●精神機能の抑制
考えがまとまらない
●運動性の抑制
何をするのもおっくう、外出したくない
●身体症状
食欲がない、体重減少、頭が重い

このような症状が2週間以上続くようなら医師に相談を。

 しかし残念ながら、がん患者の心の治療を専門に行う精神腫瘍医(サイコオンコロジスト)は、日本では不足している。日経BP社が乳がん診療を行う医療機関を対象に2010年末に行ったアンケート調査(有効回答数520)によると、精神腫瘍医がいる医療機関は18%に過ぎない(2011年4月発売『「乳がん」かも、といわれたら−乳がんの最適治療2011〜2012』に掲載)。「悩みや不安、落ち込んだ気持ちなどあれば、まずはなんでも主治医に伝えて」と保坂氏はすすめる。保坂氏のもとを訪れる患者も、7〜8割が主治医からの紹介だ。

 がん診療連携拠点病院などでは、精神科医を含む医師、看護師、薬剤師、臨床心理士やソーシャルワーカー、栄養士などで構成する「緩和ケアチーム」のサポートも受けられる。緩和ケアというと、終末期の肉体的・精神的苦痛を取り除くことに重点を置いた治療やケアを思い浮かべるかもしれないが、今の緩和ケアは違う。「早期の段階から、病気によって起きる問題に対応する医療と定義される」(保坂氏)。精神腫瘍医や緩和ケアチームは、再発の不安をかかえる人の、強い味方になってくれる。一人で悩まず、誰かに相談することが大切だ。

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