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2011/12/27

乳がん、再発の不安を乗り越えてVol.3

再発リスクも心の持ちようで変わる?!

不安を一人で抱え込まないで

小山千穂=チャンゴ・ジャパン

 乳がん、と分かったとき、誰もが大きなショックを受けたはず。乳房や命を失うかもしれないということ、家族のこと、仕事のこと――。不安は尽きない。そして一通りの初期治療が終わってからは、「再発するかも」という思いで毎日を過ごし心が折れそうになることも。そんな心の状態に陥ったときは、どうすればいいのだろうか。聖路加国際病院精神腫瘍科医長の保坂隆氏に聞いた。


聖路加国際病院精神腫瘍科医長の保坂隆氏

 不安の原因が「乳がんは再発したら治らないかも」ということにあるとしたら、「逆に治る病気には何があるかを考えてみて」と保坂氏。たとえば糖尿病も治らない病気とされる。状態が悪くなれば視力を失ったり、腎臓が弱って透析が必要になることも。高血圧も同様だ。塩分制限や薬物療法を続けていても、脳卒中を起こして後遺症が残ったり。

 「本当に治る病気というのは、もしかしたらカゼや軽い気管支炎や、手術が間に合った虫垂炎などの感染症くらいではないか。がんも糖尿病や高血圧と同じ慢性疾患。一生うまく付き合っていかなくてはならない。ことさらがんの再発のことだけ特別なことのように考える必要はないのではないか」と保坂氏は言う。

人間死亡率100% いかに生きるか、が大切
 そうはいっても、再発という言葉の裏に見え隠れする「死」への恐怖をぬぐいされないという人がいる。しかし今や、日本人の2人に1人はがんになる時代。がんが死因のトップであることは事実だが、がんで死ぬのは約3割。つまりがんになった人の半分弱は、他の病気や事故が原因で亡くなるという意味だ。

 「人間は死亡率100%。いつかどこかで死ぬのだから、“どういう生き方をしようか”と考えたほうがいい。もし再発しても、“そのうち死んでしまう”とは思わず、病気との“長い付き合いが始まった”くらいに受け止めてはどうだろうか」(保坂氏)。

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