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2011/9/13

がんの親を持つ子どもの心、どうサポートする?

医療現場での試行錯誤が始まった

黒住紗織=日経ヘルスプルミエ

 「がんの治療と同時に心のケアも必要」という考え方は一般にも広がりつつある。しかし、ケアの対象は患者本人が中心であって、家族、中でも子どもの心をサポートするところまでは行き届いていないのが現実だ。子どもにとって、親ががんであることを受け入れることや、がんの親を看取ることは、非常に大きなストレス。そんな子どもたちを支えようという活動が始まっている。




 子どものいるがん患者の支援活動を行う「Hope Tree(ホープツリー)」(詳細はこちら)は、2009年にがん診療拠点病院、一般病院、大学病院などでがん医療に関わっている医療関係者245人を対象に、医療現場での子どもの心理支援に関する調査「がんを持つ親の子どもへの介入に関する実態調査」を行った。

 その結果、親ががんである子どもの心理支援に介入した方がいいとの意識を持つ人が95%を占めたものの、実際に介入していると答えた人(「できるだけ介入している」「必ず介入している」の合計)は13%に過ぎなかった(図1)。

図1 がん患者の子どもに対する介入(心理的支援)についての考え方(2009年、「がんを持つ親の子どもへの介入に関する実態調査」より、n=245、青数字の単位は人)

 介入していない理由として、医療機関側の体制や理解が整っていない、どのように介入していいのか分からない、といった声が圧倒的に多かった(図2)。具体的には、どのような点に留意していいのか分からない、年齢に応じた説明の仕方が分からない、子どもに現れる反応についての知識を持っていないというもので、情報や経験が不足しているために介入に積極的になれない状況にあった。

図2 がん患者の子どもに対して介入できない理由(「がんを持つ親の子どもへの介入に関する実態調査」より、n=176、複数回答、単位は人)

 がんの親を持つ子どもの心理支援が広がらない背景には、医療関係者の知識や理解が不足していることがあるといえそうだ。実際に、今後、がん患者の子どもに介入する際に参考にしたい事柄や知っておきたい情報について聞いたところ、「介入時の留意点/介入後の対応」「年齢に応じた説明の仕方」などを挙げた人が多かった(次ページ図3)。

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