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2011/7/26

無料の訪問授業「生きるの教室/ドクター中川のがんと向き合う」今秋開講へ

訪問を希望する中学校を全国から募集中

伊藤左知子=医療ライター

特別授業「生きるの教室」の記者会見の場で対談するグート氏(右)と中川氏(左)。

 治療についても、例えば、子宮頸がんの場合、日本では8割が手術だが、ドイツを含む欧米では8割が放射線治療であることを挙げ、「2つの治療法は同じ治癒率をもたらすが、日本だけが手術8割。この理由の1つには、患者さんが手術しか治療法がないと思い込んでいることがある」と語った。

 また学校教育におけるがん教育の現状について、グート氏は「ドイツでは、中学校から生物学の授業で健康教育が行われ、がんについても詳しく学ぶ」と説明。これに対し、中川氏は、「日本では、保健体育の授業でがんを含めた健康教育が行われているが、十分な教育が行われているとは言い難い」と、日本の現状を解説した。

生徒によるワークセッションでより深く考えてもらいたい
 「生きるの教室/ドクター中川のがんと向き合う」は、2011年9月中旬から12月下旬までの期間に、応募のあった全国の中学校を対象に、無償で行われる。現在、訪問を希望する中学校を全国から募集している(囲み参照)。

 「生きるの教室」の授業時間は約100分。授業内容は、中川氏の講演のほかに、「生きる」をテーマとしたビデオの鑑賞、がん患者の講演、「がんと生きる」をテーマとした生徒によるワークセッション(討論)などが予定されている。「がんの予防と治療について学ぶとともに、生きることの意義について考えるプログラムとなっている」と中川氏は語った。

 上映されるビデオは、今回の特別授業のためにバイエル薬品が制作し、中川氏が監修したもの。志賀直哉の「ナイルの水の一滴」から発想を得たという作品で、特にがんに限定せず、生と死について考えさせられる内容となっているという。

 また、がん教育に先駆的に取り組んでいる中川氏は、これまでに中学生向けのアニメーション動画「がんちゃんムービー」のDVDを制作しており、この特別授業に参加した生徒一人ひとりにDVDを配布する予定だという。「特別授業で学んだ知識とともに、DVDを持ち帰ってもらい、家庭で家族と一緒にがんについて話し合うきっかけにしてもらえれば」とその狙いを説明した。

 グート氏も「本プログラムの展開を通じて、子どもたちとその家族の間でがんに関する正しい理解がさらに進み、将来の日本におけるがん死亡者数が1人でも少なくなることを目指したい」と述べた。

  
※特別授業「生きるの教室/ドクター中川のがんと向き合う」の実施および募集概要
 
 
【訪問時期】
2011年9月中旬から同年12月下旬まで
(応募多数の場合は事務局にて選考。上記訪問時期期間外での要望も受け付ける)
【募集対象】
全国の中学校 中学1〜3年生
【参加単位】
学年あるいはクラス単位
【会場】
実施校の体育館、図書館、会議室など
【授業時間】
100分間(2コマ)
【参加費】
無料(講師派遣費、教材費などは一切不要)
【応募方法】
まずは電話にて事務局に問い合わせる
(※申し込みは、中学校の先生、もしくはPTAの代表に限る)
バイエル薬品 「生きるの教室」広報事務局
電話:03-3470-1570 (平日午前10時〜午後5時30分)
【募集期間】
2011年7月12日(火)から同年9月16日(金)まで
【発表】
結果は、事務局選考の上、9月中旬までに通知

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