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レポート

2011/6/14

がん患者の肌トラブル、1位は「かゆみ」、2位は「乾燥」

看護師が考える患者の肌ケアに対する意識調査から(2011.6.15訂正)

伊藤左知子=医療ライター

 また、がん患者看護に携わる看護師は携わらない看護師に比べ、「跡ケア」(完治したのに肌に残ってしまう手術跡、やけど跡、すり傷切り傷跡、虫刺され跡、にきび跡などに起因する色素沈着や凹凸、柔軟性の低下などの様々な傷跡を、徐々に薄く軽減するための手入れのこと)が、1.4倍と顕著に高いことも分かった(図2)。

図2 看護師が認識している、重要な肌トラブルケア(がん患者看護に携わる看護師と携わらない看護師の比較結果)

 「患者さんの肌トラブルや悩みに対して、現在取っている対応に患者さんは満足していると思いますか」との問いには、「非常に満足している」「満足している」との回答は、合わせて8.5%と低く、「あまり満足していない」「不満」との回答が23.5%と大きく上回った。

 「患者の肌トラブルや悩みを解消したり緩和したりするためのケア方法について、アドバイスに自信がないなど困っていることはありますか」という質問には、40%以上の看護師が「はい(困っている)」と回答。そのうち、がん患者看護に携わる看護師の方が「はい(困っている)」と回答した割合が7.8ポイントも高いことが分かった。

 また、「はい」と答えた看護師の具体的な悩みの多くは、「かゆみ、乾燥の症状に関して、自分の対処法が合っているか自信がない」あるいは「症状が改善しないとき、何を使用したらいいか分からない」で、多くの看護師が「かゆみ」「乾燥」などの患者の肌トラブルに十分な対応ができていないと感じており、そのケア方法について悩んでいることが浮き彫りとなった。

 「患者の生活の質(QOL)向上の一環として、肌トラブルや肌の悩みの解消に関する活動を病院や病棟全体で、もしくは個人的に行っていますか」という質問には、「病院・病棟でしている」「個人的にしている」「病院・病棟、個人的にしている」を合わせると「している」という回答が64.1%となった。しかし、一方で「病院・病棟、個人的にもしていない」という回答も35.9%に上ることが分かった。がん患者看護に携わる看護師の方が若干、「している」という回答が高かった。

 今回の調査から、多くの看護師が患者の抱える肌トラブルをきちんと認識しており、ケアも行っている一方で、肌トラブルに対するケアに自信がないと考えている看護師も少なくないこと、3割以上の施設では肌トラブルや肌の悩みの解消に関する活動を行っていないことが分かった。

がん治療後の跡ケアで多くの肌トラブルが改善
 多くの看護師が肌トラブル解消のために重要だと指摘した「保湿」ケアだが、実際に保湿ケアでどのような効果が得られるのだろうか。同セミナーでは、湘南記念病院かまくら乳がんセンター(神奈川県鎌倉市)センター長の土井卓子氏が、がん患者に保湿化粧品を使用した試験の報告もあった。

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