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2011/3/29

乳房再建手術で胸の形はどうなる? 

写真家・荒木経惟氏が乳房再建手術を体験した19人のヌードを激写

伊藤左知子=医療ライター

 乳がんと宣告されて不安になるのは、命もさることながら、自分の胸がどうなってしまうのかということ。たとえ乳がん手術で損なった乳房を再建できると聞いても、再建後の状態を具体的にイメージすることは難しい。そんな患者を勇気付ける、乳房再建後の女性たちのヌード写真集『いのちの乳房』が2010年11月に発売され、話題となっている。本書を企画したSTPプロジェクトの真水美佳氏に聞いた。


 写真集『いのちの乳房 ―乳がんによる「乳房再建手術」にのぞんだ19人』の表紙(2010年11月1日発行、撮影:荒木経惟、企画:STPプロジェクト、発行:赤々舎、価格:2625円)
 乳房再建手術で、美しい胸と女性としての自信を取り戻し、生き生きと輝いている19人の女性を、近年、普通の人々が明るく誇りを持って生きる姿を積極的に撮り続けている荒木経惟氏が撮影。様々な再建手術のパターンが分かるようなモデル編成になっている。

 近年、ピンクリボンなどの様々な啓発活動により、乳がん検診の受診率が向上し、早期発見により多くの患者が早期治療を受けられる時代となってきている。

 しかし、手術で乳房を無くした、あるいは形が損なわれた患者のその後の生活の質(QOL)を高める「乳房再建手術」の認知度は低く、実際に手術を受ける人は乳がん手術経験者の数%に過ぎないのが現状だ。

 『いのちの乳房』(赤々舎)は、乳がんと宣告され、乳がん手術後に乳房再建手術を体験した19人の女性のヌード写真集だ。写真家・荒木経惟氏の写真とともに、モデルとなった女性たちの声もつづられている。巻末には、19人すべての手術法なども明記されており、まさに乳房再建手術がどのようなものか、目で見て分かる形にまとめられている。

 この写真集を企画したのは、女性3人で構成する異業種交流的ワーキングチーム「STPプロジェクト」の真水美佳氏。真水氏自身も、乳房再建手術の体験者として、この写真集のモデルを努めた。

「再建後の胸がどのようになるのかイメージできる写真があれば…」
 「乳がんと宣告されたとき、命もさることながら、自分の胸がどうなってしまうのか、とても不安でした。執刀医から再建した胸の部分写真を見せてもらっても、専門的でよく分からず、もっと再建後の様子がイメージできるような写真があればと感じたのが、本書を作ろうと思ったきっかけです」と真水氏は話す。

 また、「乳がんと宣告されて悩み苦しんでいる女性たちに、乳房再建手術を受けてきれいな胸を取り戻した女性たちが魅力いっぱいに生きている姿を知ってもらいたい」というのも、真水氏が本書を企画した理由だ。

 「乳がんを克服し、病気とともに明るく誇りを持って生きている女性の内面を撮れるのは、彼しかいない」と、写真家の荒木経惟氏に撮影を依頼した。

 趣旨に賛同した荒木氏の撮影によって、乳房再建手術を受けた女性たちの美しさや生命感に溢れる写真集が完成した。

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