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レポート

2011/3/15

がんの主治医は患者の仕事の相談支援にも前向き

――厚労省「がんと就労」研究班の調査結果から

福島安紀=医療ライター

治療後も続く後遺症の影響
 がん種や治療内容によっては、治癒後も心身に後遺症を抱えながら生活する人もいる。

 東京医科歯科大学大学院の江川京子氏は、産婦人科病棟看護師として患者をケアした体験から、「子宮頸がんのサバイバーの就業に影響を与える要因」について研究。「子宮頸がんのサバイバーは、慢性的な倦怠感、リンパ浮腫など、そのつらさが周囲に分かりにくい症状が、就労や復職を妨げる要因となり得る。身体症状が生活や就業に影響を与える要因をさらに明らかにし、子宮頸がんサバイバーの生活の充実につながる研究が必要」と指摘した。

 総合討論では、「患者団体と一緒に就労支援のツールなどを作ることも考えてほしい」など、患者団体の代表から当事者である患者・家族、患者団体の活用を求める声が出た。これに対し、高橋氏は、「確かに、待っているだけでは職場や医療関係者の支援は受けられないわけで、ご本人と家族がどう動くかというのが非常に大事。患者・家族の意見を研究に取り入れる仕組みも考えていきたいと思う」と回答。

 さらに、会場に集まった患者・家族、医療関係者、企業、マスコミ関係者などにこう呼び掛け議論を締め括った。「現在は、ご本人、ご家族だけが苦労しているが、復職を難しくしている壁を少しでもなくすことで、就労の支援をしていきたい。皆さんも研究チームの一員として、どういう戦略を立てれば、がん体験者ご本人が直面している問題を是正していけるのか、一緒に考えアイデアを出してほしい」

 がんと就労研究班では、今後、国内の現状を把握するために、がん体験者に対する実態調査なども実施していく予定だ。

参考URL

平成22年度厚生労働省がん臨床研究事業「働くがん患者と家族に向けた包括的就業支援システムの構築に関する研究」班ホームページ(http://www.cancer-work.jp/

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