このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

Report レポート

レポート一覧へ

新着一覧へ

レポート

2011/2/8

患者家族と医療者が一緒に使える

小児がんで初めての緩和ケアガイドラインを作成

福島安紀=医療ライター

診断時に手渡されることには抵抗のある親も
 ワークショップで特に議論になったのは、緩和ケアのガイドラインをいつ手渡すかという問題だ。田中氏ら作成委員が診断時に手渡すことを提案したのに対し、小児がん体験者の母親からは、「子どもが自分より先に死んでしまうなんて想像したこともなかったのに、子どもががんだと言われ、恐怖や不安を打ち消してとにかく前を向いていたいという時期がありました。ガイドラインの内容は素晴らしいのですが、もしかしたら、診断時に緩和ケアのガイドラインを手渡されてしまうと、見たくないのにと思ってしまうかもしれません」という意見が出された。

合同ワークショップの座長を務めた作成委員長の細谷亮太氏(左)と作成委員の天野功二氏(聖隷三方原病院臨床検査科部長)。

 田中氏は、「そのときそのときのご家族の状況を見て渡すのが一番なのだと思います。お父さんとお母さんでは若干、受け止め方が違うので、家族の中の誰かがこういうガイドラインに目を通しておくということでもよいかもしれません」と応じた。

 作成委員長で、がんの子供を守る会の役員も務める細谷氏は、「これは診断時に渡さなければいけないというものではありません。どんなときにどのように渡したらよいかは、医療者やご家族が判断しなければいけないものだと思います」とした上で、「このガイドラインは、ご家族、きょうだい、みんなのためにでき上がった最初のステップ。ガイドラインを使った上でのご意見やご感想は、がんの子供を守る会にお寄せください。それらを参考に、今後、改訂を検討していきたい」とまとめた。

 同ガイドラインは、がんの子供を守る会(電話03-5825-6311)が無償で配布(郵送の際は送料のみ負担)している。2月20日頃から、同会ホームページでPDFファイルのダウンロードも可能になる予定だ。

この記事を友達に伝える印刷用ページ