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レポート

2007/2/20

アンケートに寄せられた読者の声・その2

「がん治療が患者にとってよかったのか」の視点を

 治療成績だけでなく、「がん治療が患者にとって本当によかったのかどうか」を重視してほしい−−。薬剤師の方の指摘だ。治療によりQOLが低下することが患者のためなのか、との問いかけである。「根治するより、最後までQOLを高く保つことが患者にとって幸せではないか」(医師)との意見とも重なり合う。今回は、がんナビ読者アンケートに寄せられた自由意見欄から、がん治療の現場に携わる医療関係者の声を拾った。調査は、2006年12月27日から2007年1月17日まで、がんナビ通信の読者およびサイトの閲覧者を対象にweb上で実施した(プロフィールは末尾参照)。

■ 化学療法などの成績よりその後の患者の転帰がどうなったのか、がん治療が患者にとってよかったのかどうかを重視してほしい。治療成績ばかりが報道されていて、患者のためを思った家族が治療を拒否したら親族から「見捨てた」などと攻撃されているようです。患者、家族ともに治療成績のみにすがって、QOLを低下させているように思えます。どこまで治療するのかの線引きは難しいでしょうが、患者にとっての楽な方法を示すことはできないものでしょうか。(薬剤師)

■ がんが発覚した場合、診断された病院の医師の技術、能力により方向性が決まってしまうということがあります。患者になった場合、十分納得するまで調べてセカンドオピニオンを決めていきたいです。(看護師)

■ 根治するより、最後までQOLを高く保つことが患者にとって幸せではないか。(医師)

■ がんの早期発見ができるように、ポイントとなる知識を広め、同時にその治療についても予算を組んでいかないとこれからもがんは増え続けるし、死亡者も増加していくのだろう。(薬剤師)

■ 私は看護師として働いています。がんに関する情報はさまざまなところで見ることができるようになっている。たとえば、新聞の公開討論(紙上でいろいろな専門家やがんの体験者が意見を述べたりしているページ)などは、インターネットがなくても、どこかに出かけなくても、自宅で見ることができる情報(機会)という点でよいと思う。私はインターネットを使わない人、住んでいる地域や病院で行われる講座や検診などに出かけない人々にどのようにして情報を提供したり、がんに対する意識を高めてもらうかということに関心があって、自分にできることを考えたいと思っています。(看護師)

■ セカンドオピニオン受診で、手術適応となったことで、患者、家族は安心されるが、一度は手術を断られた理由(ハイリスクであることなど)をよく考えた上で、手術を受けてほしい。手術を受ければよくなると希望を持ってしまう患者が多い。希望を持つことは悪いわけではないが、手術することで命を落とす可能性があることも十分に考えてほしい。手術したことで死に至った場合、家族が納得しないケースが多い。手術をしたものの責任と受け取られることがある。(看護師)

■ 最近は医療従事者、特に医師のバーンアウト、産科、小児科、外科医の減少が大きな社会問題になりつつあります。その解決策は単に医師を増やすなどではなく、かかりつけ医制度や公的機関病院で実際に開業医が治療できる仕組みなど、ダイナミックな変化が求められると思います。そうした視点ももっと浮き彫りにして、医療提供者と患者がお互いにハッピーになれる方法は何かをもっと深堀りして医療政策に反映させる努力が必要であると感じます。(医師)

■ 消化器外科医でがん医療に携わっていますが、もっと、臓器を超えたがんに関する情報が手軽に入手できるセンターができるとありがたい。(医師)(まとめ;三和 護)

■調査対象プロフィール:・回答者の立場;患者・その家族46.7%、医師10.0%、看護師2.7%、薬剤師10.0%、その他の医療関係者4.7%、製薬企業関係者14.0%、その他11.3%、無回答0.7%。・性別;男性70%、女性30%。・年齢;20〜29歳9.3%、30〜39歳21.3%、40〜49歳35.3%、50〜59歳20.0%、60〜69歳11.3%、70〜79歳2.7%。

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