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レポート

2007/2/13

アンケートに寄せられた読者の声・その1

「治療成績の格差が大き過ぎる」など厳しい指摘が目立つ

 治療成績の格差があまりにも大き過ぎる、がん対策基本法が掛け声だけの法律に終わってしまうのかと心配、治療の選択もできないことが多い――。これらは、がんナビ読者アンケートに寄せられた患者やその家族らの声の一部である。がん治療の現状に対する厳しい指摘が相次いだ。一方、「不安を軽減するための情報が系列的にあるとよい」「がんはやはり全身病という観点から情報提供して」「術後、転移後の治療に関する情報があまり見当たらない」など、情報を提供する側への注文も少なくなかった。以下、今回のがんナビ読者アンケートに寄せられた自由意見欄から、主なものを紹介する。調査は、2006年12月27日から2007年1月17日まで、がんナビ通信の読者およびサイトの閲覧者を対象にweb上で実施した(プロフィールは末尾参照)。

■ がん患者、とりわけ再燃・末期の患者には冷たい国です。昨年、鳴り物入りでがん対策基本法が制定されました。基本法の理念が他の法律や制度を改善し、それが医療現場に反映することを期待した患者も多いことでしょう。はたせるかな、基本法制定を受けてかどうか分かりませんが、来年度のがん関係予算は大幅に増額されました。しかし、問題は中身です。緊急対策や医療現場の予算は据え置いておいて、研究施設・予防などの増額でした。ハッキリ言って、お手盛り予算の印象を拭えません。こんなことでは、がん対策基本法も他の基本法同様に、掛け声だけの法律に終わってしまうのかと、それが心配です。(患者・その家族)

■ インフォームドコンセントといえど、主導権はまだまだ医療者にあり、治療の選択もできないことが多いです。セカンドオピニオンなどを利用するにも壁があり、そんな言葉を出せば医師だけではなく、看護師にも嫌われ、治療したい病院で治療できなくなると周囲の人が言ってました。残された時間を精一杯生きたい患者の気持ちをもっと理解してほしい。(患者・その家族)

■ どの病院でも最新の医師で最新の治療を受けられるようにしてほしい。(患者・その家族)

■ 医療機関における治療成績の格差があまりにも大き過ぎる。有名病院は根治不能例の手術はせず、他院にまわして自己病院の治療成績を引き上げるなど、見るに耐え難い。また、地方の公的病院では放射線治療科がなく術後放射線治療ができないにもかかわらず、年間数百例のがん手術を手がけるなどしている。がん治療は手術根治例でも暫くは術後ケアが必須であるが、連携含めその体制がまったく機能していない。(患者・その家族)

■ どこの病院でも言えることだと思うのですが、病に対する心のケアは家族任せになっていて、患者が精神的に不安な時に医師の適切なアドバイスがもらえないのが残念です。これはがん医療に限ったことではないと思います。今後、患者の心のケアに焦点をおいた医療が進められることを希望してやみません。(患者・その家族)

■ がんに関しての情報を、がんの種類と治療方法およびアフターケアをどのように考えればよいかなどの視点でまとめ、病院・家庭・職場での経験談などにも交え、より多くの人にとって、不安を軽減するための情報が系列的にあるとよいと思う。(患者・その家族)

■ がんはやはり全身病だと思う。そのような観点から情報提供して欲しい。(患者・その家族)

■ がん医療に関するfact(事実)とあるべき/あって欲しい姿、さらには、それを取り囲む社会環境について、どれに属することなのかという「個別」を踏まえながら、全体についても忘れないということが必要。これは、具体的治療についても、医療制度論についても言えることです。(患者・その家族)

■ がん治療は方法がだいたい決まってきているとはいえ、個人差がかなりあると思う(特に副作用など)。多くの人に不安感を与えないように情報を詳しく正しく伝えることがもっと必要と思う。(患者・その家族)

■ がん情報があまたある中に、術後、転移後の治療に関する情報があまり見当たらない。転移、再発後が長く年数がたった後の、各病院の取り扱い方の具体的な情報が欲しい。(患者・その家族)

■ 一昔前よりは一般人にも入手できる情報が格段に増えたが、情報が多すぎて翻弄されることもある。治療には患者自身の自主性が何よりも大事だと思うが、個人の性格や能力、経済力などの相違の影響も大きいと思う。医師のコミュニケーション不足がよく言われるが、医師のせいばかりにしてはいけないと思う。(患者・その家族)

■ がんナビで得た情報を主治医に聞いたところ、「何人かの患者さんから質問されたんだけどね。そのことに関しては知らない」など、患者側が情報を得ても、医療の現場まで情報がいき届かなければ、意味が無いと思う。(患者・その家族)

■ 私は運がよかった。転移はあったものの、先生のおかげで1年経とうとしています。日進月歩、がんで死なないための医療が実現してほしいものです。それまでかんばります。家族のためにも。(患者・その家族)(まとめ;三和 護)

■調査対象プロフィール:・回答者の立場;患者・その家族46.7%、医師10.0%、看護師2.7%、薬剤師10.0%、その他の医療関係者4.7%、製薬企業関係者14.0%、その他11.3%、無回答0.7%。・性別;男性70%、女性30%。・年齢;20〜29歳9.3%、30〜39歳21.3%、40〜49歳35.3%、50〜59歳20.0%、60〜69歳11.3%、70〜79歳2.7%。

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