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2006/9/22

ガン治療の主役目指す放射線療法

 ガン治療の主な手段としては、手術、薬、放射線の3種類がある。これらの武器のうち、日本では原則として手術が第一の選択肢。後の2つは、主に手術不能や再発の場合の治療に用いられ、完治を目指すのはなかなか難しかった。しかし、新しい放射線療法の出現で、こうした状況が変化しつつある。



 静岡県駿東郡長泉町にある静岡県立静岡がんセンター。ここには、全国でもまだ数少ない陽子線治療装置がある。この装置は、水素原子から電子を取り除いてできる陽子を加速してガン細胞にぶつけ、それを破壊する仕組みだ。

 従来、ガンの放射線治療に用いられていたのはX線やガンマ線だった。しかしこれらの放射線は、病巣だけでなく周囲の組織にも大きなダメージを与えるため、ガン細胞を壊滅させるだけの線量を照射することは難しかった。

 ところが陽子線は、スピードを与えた陽子が停止する寸前に最もエネルギーが大きくなるという特徴がある。そのため、体の表面からガン病巣までの間にある組織に与えるダメージが少なくて済むのだ。さらに、「スピードを変えて陽子線を照射することで、厚みのある病巣にも集中して当てることができる」(静岡がんセンター陽子線治療科・村山重行部長)というわけだ。

 現在、静岡がんセンターでは、肝臓ガンや前立腺ガンを中心に、早期の肺ガンや耳鼻科領域のガンも含めて陽子線治療を行っている。この7月末までに360人ほどに治療を施し、その4分の1程度が肝臓ガンの患者だった。この場合だと、週5回の照射を4週間続けるのが基本的な治療スケジュールだ。

 1回の治療は15分からせいぜい30分程度。入院せず、通院で治療を受ける患者もいる。「高齢だったり持病があったりして、手術ができない患者に対しても、陽子線治療なら根治が期待できる。90歳の高齢者に照射した経験もある」(村山氏)と言う。

●さらに詳しい情報は、NB ONLINEでご覧いただけます。


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