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2018/3/13

大腸癌などを対象にリキッドバイオプシーで遺伝子異常を解析する臨床研究が開始

横山勇生=編集委員

 国立がん研究センター東病院は3月13日、結腸・直腸癌を含む消化器・腹部悪性腫瘍患者を対象に、血液などの体液をサンプルとして診断を行うリキッドバイオプシーで遺伝子異常を解析する臨床研究を、今年2月から開始したと発表した。この研究で特定の遺伝子異常が見つかった患者は、対応する治療薬の臨床試験に参加できる可能性がある。

 開始された臨床研究は全国がんゲノムスクリーニング事業であるSCRUM-Japan GI-SCREENの新プロジェクトとして行われる。患者はGI-SCREEN参加施設にコンタクトすることで、参加できる可能性がある。なお、このプロジェクトでは癌組織からの遺伝子検査の結果とリキッドバイオプシーによる検査結果を比べるため、組織の遺伝子検査も受けることになる。

 SCRUM-Japan GI-SCREENは、消化器癌の患者を対象に一人ひとりの癌患者に最適な医療を提供することを目的に、国立がん研究センターが全国の医療機関、製薬企業と協力して実施している癌遺伝子異常のスクリーニング事業。特定の遺伝子異常が見つかった患者は、対応する治療薬の臨床試験へ参加できる可能性がある。2014年から開始され、2017年12月時点で4000人以上が登録されている。

 今回始められた研究には、血液から73種類の遺伝子(RAS、BRAF、PIK3CA、HER2、METなど)の変化を一度に測定できる米Guardant Health社の「Guardant360」が用いられる。従来のSCRUM-Japan GI-SCREENは、癌の組織検体で遺伝子解析を行っていたが、今回は消化器癌患者の血液(20mL)で遺伝子解析が行われる。検体はGuadant Health社に送られ、約2週間で遺伝子解析の結果が出る。

 まずは抗EGFR抗体薬による治療を過去に行った大腸癌患者200人を対象とするが、その後全消化器癌患者2000人(抗EGFR抗体不使用500人、胃癌300人、食道癌150人、肝細胞癌100人、胆道癌150人、膵癌100人、神経内分泌腫瘍50人、GIST50人、その他50人)に対象を拡大し、リキッドバイオプシーを使った遺伝子解析の有用性を確認する。

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