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2017/11/6

進行乳癌の臨床試験から閉経前の患者が排除されていることに強い懸念【ABC4】

横山勇生

 進行乳癌の治療に関する臨床試験から若い患者が排除されていることについて、the Advanced Breast Cancer Fourth International Consensus Conference(ABC4)の進行乳癌に関する専門家パネルが問題提起を行った。

 ABC4は11月2日から4日までポルトガル・リスボンで開催された。専門家パネルは、コンセンサスミーティングで合意された進行乳癌に対する新しいガイドラインの中で、ホルモン依存性進行乳癌に対する臨床試験の多くが閉経前患者を明確に排除、もしくは不必要に制限的な適格基準を設けていると指摘した。そして、将来の臨床試験は、閉経前、閉経後のどちらの患者でも参加できるように求めた。

 ABC4の議長で、ポルトガルChampalimaud Cancer Centre in Lisbon教授のFatima Cardoso氏は、「現在、若い乳癌患者は臨床試験に参加することを否定されているだけでなく、利用できる治療が限定的で、若い進行乳癌患者にどうやって最善な治療を行うかの根拠が欠落している」と語った。

 世界で数十万人の女性が進行乳癌に対する治療を受けているが、その3分の1は閉経前の患者だという。そして、その多くは女性ホルモンによって癌が進行するエストロゲン受容体陽性患者である。ホルモン受容体陽性進行乳癌に対する治療には、最近CDK4/6阻害薬の導入という大きな進展があった。

 ホルモン受容体陽性閉経前進行乳癌患者に対する鍵となる治療は、体内でのエストロゲン産生を抑えることになる。それは薬剤で一時的に卵巣機能を抑えるか、卵巣を除去することによって行われている。Cardoso氏は「高齢の女性に加えて閉経状態を導入する若い女性も試験の対象に含めることは、試験を妨げそうにはない。それどころか試験に患者をリクートしやすくなり、全年齢の女性に最適治療を行うための情報が与えられることにもなる」と指摘した。

 さらに「若い女性を臨床試験から排除したり、若年者のための新しい治療として別の試験を行うことには意味がない」とも付け加えた。

 またガイドラインでは、科学的根拠に基づいた薬剤に代わって代替医療(高用量ビタミン、酸化防止サプリメント、酸素・オゾン療法など)を行うことは、いかなる段階の癌治療においても推薦できない。ただし、運動、マインドフルネスや鍼治療は、症状や治療による副作用の軽減につながる可能性があるとした。

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