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2016/8/5

エーザイが新規メカニズム抗癌剤候補であるEP4阻害剤などの開発を進行中

横山勇生

 プロスタグランジンE2(PGE2)受容体のサブタイプの1つであるEP4を阻害する経口投与可能な低分子化合物であるE7046について、局所進行大腸癌を対象に術前放射線療法と併用するフェーズ1b/2試験を2016年度中に開始予定であることをエーザイが明らかにした。また、6月から肝細胞癌、肝内胆管癌を対象に、FGFR4の阻害剤であるH3B-6527のフェーズ1試験を開始した。さらに進行性血液がんを対象にスプライシング因子SF3B1のモジュレーターであるH3B-8800のフェーズ1試験を201年上期中に開始する。これらは8月3日に開催された、同社の2017年3月期 第1四半期決算説明会で明らかにされた。

 E7046は、マクロファージへの作用を介して癌に対する免疫機能を回復させて、抗腫瘍効果が発揮されると期待されている。EP4受容体が阻害されると単球は免疫を活性化するM1型マクロファージ(マクロファージの機能的亜群の1つ)に分化する。また、免疫を抑制するM2型マクロファージが減り、この両方の作用を介して抗腫瘍効果が発揮することが期待されるという。放射線療法がEP4のリガンドであるPGEの発現を増加させることから放射線療法との相乗効果を狙ったものだ。現在は骨髄系細胞の浸潤が亢進している癌を対象にフェーズ1試験が行われている。

 H3B-6527のフェーズ1試験は、北米、欧州、アジアで実施されている。FGFR4のリガンドであるFGF19が高発現の患者での有効性確認を目指している。まずは肝細胞癌の2次治療を狙い、将来的には1次治療への応用も視野に入れている。

 H3B-8800のフェーズ1試験は、MDS(骨髄異形成症候群)、CMML(慢性骨髄単球性白血病)、AML(急性骨髄性白血病)の患者を対象に北米、欧州で実施される。スプライシング因子に変異があるMDSを対象にしたフェーズ2試験を検討しており、CMMLでも早期開発の可能性を模索する。将来的には、sAML(2次性急性骨髄性白血病)、CLL(慢性リンパ性白血病)、肺癌、ブドウ膜黒色腫への応用も期待できるという。

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