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2016/3/10

閉経前乳癌患者へのDose-dense術後補助化学療法は生存を改善

横山勇生

 閉経前乳癌患者に術後補助化学療法をDose-dense(ドーズ・デンス)で行うと、早期閉経のリスクは高めずに、生存を改善できることが明らかとなった。2件の大規模無作為化フェーズ3試験のメタ解析の結果示されたもの。オランダ・アムステルダムで開催されている欧州乳癌学会(EBCC-10)で、イタリアIRCCS AOU San Martino-ISTのMatteo Lambertini氏らによって発表された。

 Dose-dense化学療法は、化学療法の投与量は増やさずに、投与間隔を縮めることで抗腫瘍効果を高めようとする方法。今回、3週おきの術後補助化学療法よりも、2週おきの術後補助化学療法が、化学療法による早期閉経のリスクを高めることなく、全生存期間(OS)を延長することが示された。

 メタアナリシスの対象となった試験は、MIG1試験とGIM2試験。MIG1試験はリンパ節陽性またはリンパ節陰性でも再発リスクの高い乳癌患者を対象に、GIM2試験はリンパ節陽性の早期乳癌患者を対象に、3週おきの術後補助化学療法と2週おきの術後補助化学療法を比較した。治療によって生じる無月経は、MIG1試験においては化学療法後3カ月後の無月経、GIM2試験では12カ月後の無月経と定義された。

 両試験には3305人が参加し、その内の閉経前患者1549人のデータが解析された。その結果、2週おきの術後補助化学療法(Dose-dense術後補助化学療法)を受けた患者群の10年後全生存(OS)率は、3週おきの術後補助化学療法を受けた場合と比べて29%改善していた。一方、Dose-dense化学療法は、治療によって生じる無月経のリスクの増加とは関連がなかった。

 また、Dose-dense術後補助化学療法は、ホルモン受容体の状態に関係なく有効で、ホルモン受容体陽性患者で22%、陰性患者で35%、10年OS率の改善が認められた。

 さらに研究グループは、治療によって生じる無月経が生存には影響しないことも見出した。無月経が生じた患者と生じなかった患者でOSに有意な差はなかった。ただし、ホルモン受容体陽性患者で治療によって無月経が生じた患者では、統計学的に有意ではないが、OSの改善傾向が認められた。

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