このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2015/8/27

HR陽性HER2陰性乳癌を対象にCDK4/6阻害薬palbociclibの術後補助療法フェーズ3開始、日本も参加

八倉巻尚子=医学ライター

 ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳癌の術後補助療法として、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害薬palbociclibの大規模フェーズ3試験、Palbociclib Collaborative Adjuvant Study(PALLAS)が開始されることが明らかになった。Alliance Foundation Trials(AFT)とAustrian Breast & Colorectal Cancer Study Group (ABCSG) 、米Pfizer社が8月26日に発表した。試験には日本も参加する。

 このフェーズ3試験は、Breast International Group (BIG)、German Breast Group (GBG)、National Surgical Adjuvant Breast and Bowel Project (NSABP) 、PrECOGと共同で実施される。

 PALLAS試験は前向きの国際的多施設共同ランダム化オープンラベル2群比較試験。対象はステージ2/3のHR陽性HER2陰性乳癌で閉経前および閉経後女性。患者はpalbociclib+内分泌療法群または内分泌療法単独群に割付けられる。

 palbociclib+内分泌療法群では、28日おきにpalbociclib 125mgを1日1回、経口で1日目から21日目に投与し、その後、7日間休薬する。これを2年間行う。また標準的な内分泌療法を少なくとも5年間行う。一方の群では内分泌療法のみを5年間行う。患者は世界中から約4600人を登録する予定。

 「この試験では転移性乳癌に対して効果を示した新たなCDK4/6阻害薬を検証する。試験の目的はpalbociclibが外科的に切除可能な患者において無病生存割合を改善できるかどうかを検討することである」とAFT代表のMonica M. Bertagnolli氏は述べている。

 palbociclibは細胞周期の制御に関わるCDK4とCDK6を阻害する経口薬。これまでの研究で、CDK4とCDK6は特にHR陽性乳癌において重要と考えられており、palbociclibと内分泌療法との併用は進行乳癌患者において有用であることが示されている。

 フェーズ2試験PALOMA-1の結果から、米国では2015年2月に、palbociclibはレトロゾールとの併用でHR陽性HER2陰性進行乳癌の閉経後女性に対する初回治療として迅速承認されている。この承認の継続には今後の試験での臨床的有用性の確認が条件となっており、フェーズ3試験PALOMA-2が行われている。

 またフェーズ3試験PALOMA-3では、治療歴のあるHR陽性HER2陰性転移性乳癌を対象に、palbociclibとフルベストラントの併用療法はプラセボとフルベストラントの併用群よりも、有意に無増悪生存期間を延長することが報告されている。

この記事を友達に伝える印刷用ページ