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2015/7/2

未治療の進行大腸癌患者へのベバシズマブと化学療法の効果は肥満と関係なし【WCGC2015】

横山勇生

 未治療の進行大腸癌に対してベバシズマブと化学療法を投与した4件の大規模臨床試験のプール解析の結果、BMI (Body Mass Index) が最も低い群で全生存期間中央値(OS)が一番短いことが明らかとなった。肥満は大腸癌の発生リスクを高めること、再発リスクを高めることが知られているが、進行癌になるとベバシズマブと化学療法による生存期間延長効果は肥満とは関係ないことが分かった。無増悪生存期間(PFS)中央値はBMIサブグループの間では類似の結果だった。

 7月1日から4日までスペイン・バルセロナで開催されているESMO 17th World Congress on Gastrointestinal Cancer(WCGC2015)で、米Duke University Medical CenterのY.Zafar氏によって発表された。

 研究グループは、前向き試験、観察試験、フェーズ4試験のうち、米国外で行われたBEAT試験、米国で行われたBRiTE試験、ドイツで行われたAWB試験、フランスで行われたCONCERT試験、米国で行われたARIES試験の結果を集めた。BMIに関するデータが得られなかったARIES試験を除く4つの試験のデータについて、BMIとOS、PFSの関係を調べた。全部で6128人のデータについて、BMI 25kg/m2未満群(2860人)、25以上30kg/m2未満群(2119人)、30以上35kg/m2未満群(821人)、35kg/m2以上群(328人)に分けて解析した。

 その結果、OS中央値は全体では22.4カ月(95%信頼区間:22.0-22.9)となったが、25kg/m2未満群が21.1カ月(同:20.2-22.0)、25以上30kg/m2未満群が23.5カ月(同:22.5-24.7)、30以上35kg/m2未満群が24.0カ月(同:22.5-25.8)、35kg/m2以上群が23.7カ月(同:21.6-25.2)だった。

 一方、PFS中央値は全体では10.4カ月(95%信頼区間:10.2-10.6)となったが、25kg/m2未満群が10.0カ月(同:9.7-10.4)、25以上30kg/m2未満群が10.6カ月(同:10.2-11.0)、30以上35kg/m2未満群が10.5カ月(同:9.9-11.4)、35kg/m2以上群が10.9カ月(同:9.5-12.3)で、各群の間に差はなかった。

 今回の解析は肥満者では化学療法の投与量が少なくなり、予後が悪いことを仮定して行われた。ベースラインにおける試験、年齢、PS、性別、高血圧の各因子について調整が行われていたが、比例ハザードモデルでBMIが低いことがOSが短いことと関連があった。

 Zafar氏は「悪液質が肥満による悪い影響を打ち消して、生存により悪い影響を与えている可能性がある。PFSに差がないことから、BMIの最も低い群では2次治療以降が状態が悪いために十分投与できていない可能性がある」とした。

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