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2015/5/20

乳癌家族歴は乳癌女性の予後不良を意味しない

大西淳子=医学ジャーナリスト

 英Southampton大学の乳腺外科の准教授であるRamsey Cutress氏らは、大規模研究を行い、乳癌の家族歴を有する女性が乳癌と診断された場合に、治療後の予後は、家族歴の無い女性と同様であることを明らかにした。詳細はBritish Journal of Surgery誌に報告された。

 先進国の乳癌患者の約4分の1は、遺伝的な素因を有すると考えられている。乳癌の家族歴を持つ女性にとっては、この事実は大変に恐ろしいことかも知れない。しかし、乳癌診断後の予後は、家族歴のある患者と無い患者の間で異なるのか。

 この疑問に答えるために、Cutress氏らは、POSHスタディを実施した。乳がんと診断され英国で治療を受けた41歳未満の患者2850人について分析したこの研究は、家族歴あり群と無し群の、治療後の癌再発率には有意差が無いこと、すなわち、家族歴は単独で予後不良を意味しないことを確認した。こうした結果は、乳癌の家族歴を持つことで悩んでいた女性に希望を与えると考えられた。

 研究者たちは今後、異なる乳癌治療の効果に、特定の乳癌遺伝子の変異が影響を及ぼすかどうかを調べる研究を進める計画だ。In vitro実験のデータや観察研究の結果は、BRCA1遺伝子を有する女性は、特定の化学療法に特に反応しやすいことを示唆している。そうした特徴が明らかになれば、乳癌遺伝子を有する女性の乳癌予防のための選択や、診断後の治療の選択が容易になるだろう。 

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