このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2015/4/10

国立がん研究センターでハイリスク神経芽腫を対象に分化誘導療法薬の医師主導治験が開始

横山勇生

 国立がん研究センターは4月9日、同センター中央病院小児腫瘍科で、小児のハイリスク神経芽腫を対象に分化誘導療法薬の医師主導治験を同日より開始すると発表した。

 治験を行う薬剤は、欧米で神経芽腫の標準治療として使用されるイソトレチノインと同じビタミンA類似薬。

 神経芽腫では、欧米ではイソトレチノインが、ハイリスク患者の治療後の再発抑制薬として実用化され、標準治療となっている。しかし、日本ではイソトレチノインが薬として承認されていないため、患者は個人輸入以外では使用できないのが現状だ。

 治験に用いる薬剤は、イソトレチノインの1/10以下の濃度で神経芽腫の細胞株に作用し分化誘導することが国立がん研究センター研究所エピゲノム解析分野で確認されているという。

 今回の医師主導治験は、難治性神経芽腫に対する治療後の再発抑制薬として抗GD2抗体を用いた免疫療法の医師主導治験を共に実施した実績のある大阪市立総合医療センター、九州大学病院と共同で実施される。

 医師主導治験ではまず、小児での適切な投与量の決定を行うフェーズ1試験が行われる。薬剤はカプセル製剤で、3歳くらいから飲めるように小さな小児用カプセルを使用しているという。

 神経芽腫は小児癌において脳腫瘍に次いで多い固形腫瘍。神経芽腫の半数はハイリスクに分類され、5年以上の長期生存が3から4割にとどまる予後不良の癌。抗癌剤治療や自家移植治療、放射線治療、手術が行われ、これら治療がうまくいった場合に、イソトレチノインを6カ月内服することで、3年以内の再発・死亡を15%減らすことが示されている。

この記事を友達に伝える印刷用ページ