武田薬品工業は2月10日、新規経口プロテアソーム阻害薬ixazomib(開発コード:MLN9708)の、再発・難治性多発性骨髄腫患者を対象としたフェーズ3試験TOURMALINE-MM1試験について、あらかじめ規定されていた最初の中間解析で、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)が有意に改善したことを発表した。
TOURMALINE-MM1試験は722人を対象としたランダム化、二重盲検、プラセボ対照、多施設共同国際試験。1から3レジメンの前治療歴のある成人の再発・難治性の多発性骨髄腫患者を対象に、ixazomib+レナリドミド+デキサメタゾンを投与するixazomib群と、プラセボ+レナリドミド+デキサメタゾンを投与するプラセボ群を比較したもの。有効性および安全性については、独立データモニタリング委員会が評価した結果、ixazomib群でプラセボ群よりも有意にPFSの延長が確認された。
武田薬品は、承認取得のためにTOURMALINE-MM1試験のデータを各規制当局に提出する予定だ。