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2015/1/14

EGFR遺伝子変異陽性肺癌に対するアファチニブのLUX-Lung 3試験とLUX-Lung 6試験のOSの結果がLancet Oncologyに掲載

八倉巻尚子=医学ライター

 EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌(NSCLC)を対象とした2つのフェーズ3試験(LUX-Lung 3試験、LUX-Lung 6試験)で、エクソン19の欠失変異(Del 19)を有する患者では、アファチニブによる1次治療は標準的なシスプラチンベースの化学療法に比べて、全生存期間(OS)を1年以上延長することが示された。この結果はLancet Oncology誌電子版1月11月号に掲載された。

 LUX-Lung 3試験は全世界25カ国で実施され、アファチニブと標準的な化学療法であるペメトレキセド+シスプラチンが比較された。LUX-Lung 6試験はアジアで実施された試験で、化学療法としてゲムシタビン+シスプラチンが投与された。

 LUX-Lung 3試験とLUX-Lung 6試験ではいずれも、主要評価項目である無増悪生存期間はアファチニブ群で有意に延長した。

 副次評価項目であるOSは全患者においてはほぼ同じであった。LUX-Lung 3試験のOS中央値はアファチニブ群28.2カ月、化学療法群28.2カ月であり、LUX-Lung 6試験ではそれぞれ23.1カ月、23.5カ月だった。

 しかしDel 19の患者においては、アファチニブ群で有意な延長が認められた。LUX-Lung 3試験でOS中央値はアファチニブ群33.3カ月、化学療法群21.1カ月(ハザード比0.54)だった。LUX-Lung 6試験ではアファチニブ群31.4カ月、化学療法群18.4カ月であった(ハザード比0.64)。

 Del19は最も一般的なEGFR遺伝子変異で、全EGFR遺伝子変異のおよそ50%を占める。一方、L858R変異を有する患者では、有意な生存延長は見られなかった。

 この結果から、EGFR遺伝子変異のあるNSCLC患者の1次治療として、アファチニブはOS延長を示した最初で唯一のEGFRを標的とした薬剤となる。

 アファチニブ群の有害事象は、両試験とも管理可能であり、可逆的であった。 アファチニブの主な副作用は下痢、発疹・ざ瘡だった。

 さらにアファチニブを投与された群では化学療法群に比べて、肺癌関連症状(咳、息切れ、胸痛)が軽減し、QOLが有意に改善した。

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