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2014/11/28

アンドロゲン枯渇療法が必要な前立腺癌患者に対してデガレリクスはLHRHアナログより大きな生存利益をもたらす、プール解析の結果

大西淳子=医学ジャーナリスト

 カナダToronto大学Sunnybrook Health Science SentreのLaurence Klotz氏らは、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)拮抗薬であるデガレリクスに関する無作為化試験5件で得られたデータをプール解析し、全生存率と前立腺特異抗原(PSA)無増悪生存率(PSA PFS)は、黄体形性ホルモン放出ホルモン(LHRH)アナログに割り付けられた患者よりデガレリクスを投与された患者の方が有意に良好であることを示す結果を得て、European Journal of Urology誌2014年12月号に報告した。

 研究者たちは、計5件の無作為化フェーズ3試験と3b試験に登録された、アンドロゲン枯渇療法が必要と判断された前立腺癌患者1925人のデータをプール解析した。これらの患者のうち、1266人がデガレリクスに、残りの患者がLHRHアナログ(ゴセレリンが458人、leuprolideが201人)に割り付けられていた。有効性評価の対象になったのは1920人で、うち1263人がデガレリクス群、456人がゴセレリン群、201人がleuprolide群の患者だった。登録患者のうち、1458人は1年間、残りの患者は3カ月間、割り付け薬の投与を受けていた。

 プール解析の結果は、LHRHアナログに比べ、デガレリクス群の全生存率は53%(p=0.023)、PSA PFSは29%(p=0.017)高いことを示した。加えて、デガレリクス群では、関節関連症状(p=0.041)、筋骨格イベント(p=0.007)、尿路感染(p=0.023)などの有害事象が有意に少なかった。

 一方で、ほてりや注射部位の反応を含むあらゆる有害事象の発生率はデガレリクス群の方が高かった(74%と68%、p=0.002)。

 LH-RHアナログをアンドロゲン枯渇療法に用いると、投与開始後に急速なテストステロン放出が起こる。これに対処するために治療開始時には抗アンドロゲン薬が併用される。デガレリクスは、当初からテストステロンの産生を遮断するため、抗アンドロゲン薬を併用する必要は無い。

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