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2014/11/20

進行乳頭状腎細胞癌にベバシズマブとエルロチニブの併用が有効な可能性、特にHLRCCで高い効果【ENA2014】

横山勇生

 進行乳頭状腎細胞癌(pRCC)に対して、ベバシズマブとエルロチニブの併用が有効である可能性が明らかとなった。特に高悪性度のpRCCである遺伝性平滑筋腫症-腎細胞癌症候群(HLRCC)に高い効果が認められた。両剤を併用投与したフェーズ2試験で有効性と忍容性が確認されたもの。淡明細胞腎細胞癌と異なり、pRCCには標準的な全身療法はないとされている。今回の結果はpRCCの新たな治療法になる可能性がある。

 11月18日から21日までスペイン・バルセロナで開催されているthe 26th EORTC-NCI-AACR Symposium on Molecular Targets and Cancer Therapeutics(ENA2014)で、米National Cancer InstituteのRamaprasad Srinivasan氏によって発表された。

 研究グループは41人の患者を対象にフェーズ2試験を実施した。患者には2週間置きに体重1kgあたり10mgのベバシズマブを静脈内投与するとともに、毎日エルロチニブ150mgを経口投与した。投与は病勢が進行するか、忍容不能な副作用が生じるまで継続して行われた。主要評価項目は全体の奏効率。副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、奏効期間、疾患制御率などだった。

 患者は2つのグループに分けられ、最初のグループには進行HLRCC患者20人が参加し、2つ目のグループには進行散発性(非遺伝性)pRCC患者21人が参加した。患者全体のうち18人は、全身療法を受けた経験があった。

 HLRCC患者のほとんどが腫瘍縮小または安定状態となり病勢進行はなかった。全体の奏効率は65%で、13人で30%以上の腫瘍縮小が認められ、7人が病勢安定(SD)だった。疾患制御率は100%となった。

 散発性pRCC患者では3分の1の患者で良好な部分奏効が認められ、効果は持続的だった。全体の奏効率は29%。6人で腫瘍縮小が確認され、12人(57%)でSDが得られた。疾患制御率は86%となった。

 HLRCCに対する効果は持続的だった。通常HLRCCは致死的で1年以内に死亡するとされている。しかしフェーズ2試験に参加した患者の中には2年以上効果のある患者がいた。両グループを合わせた全体のPFS中央値は12.8カ月(95%信頼区間:7.47-26.3)で、HLRCC患者のPFS中央値は24.2カ月(同:12.8-NR)で、散発性pRCC患者では7.4カ月(同:3.73-10.2)だった。

 副作用はほとんどが軽度から中等度(グレード1-2)だった。高血圧、座瘡、蛋白尿、倦怠感などで、多くのものが薬物療法、支持療法で管理可能だった。多く見られたグレード3/4の副作用は高血圧(24.3%)、蛋白尿(12%)だった。1人がベバシズマブに関連すると考えられる消化管出血で死亡した。

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