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2014/10/14

血中脂質値の異常は前立腺癌再発の予測因子か

大西淳子=医学ジャーナリスト

 米Duke大学医学部のEmma Allott氏らは、2014年10月10日、前立腺癌切除術を受けた男性患者の血中脂質値が、その後の前立腺癌再発を予測する可能性を示し、Cancer Epidemiology Biomarkers & Prevention誌に報告した。得られた知見は、脂質異常症の男性の脂質レベルを正常化する、または正常に近づけることにより、前立腺癌再発リスクを低減できる可能性を示した。

 これまでに行われた住民ベースの研究は、血中コレステロール値と前立腺癌の間に一貫した関係を見いだしていなかった。が、コレステロール値は食事療法やスタチンの使用により修飾可能であることから、肥満、コレステロールと前立腺癌の関係を明らかにすることは重要と考えられる。

 研究者たちは、Shared Equal Access Regional Cancer Hospital(SEARCH)データベースから、前立腺癌に対する根治的前立腺切除術を受けた男性のうち、術前にスタチン使用歴が無かった843人の患者のデータを得た。843人中325人はコレステロール値が異常で、263人はトリグリセリド値が異常を示した。追跡期間中に293人が生化学的再発(PSA値の再上昇)を経験した。

 血中脂質値と再発の関係を検討したところ、血清トリグリセリド値が150mg/dL以上の患者では、トリグリセリド値が正常な患者に比べ前立腺癌再発リスクが35%高いこと、総コレステロール値が200mg/dLから10mg/dL上昇するごとに、前立腺癌再発リスクは9%ずつ上昇することが示された。一方、HDL-C値については、40mg/dLから10mg/dL上昇あたり、前立腺癌再発リスクが39%低下することも明らかになった。

 全世界の死亡の45%が心血管疾患と癌によるもので、米国人男性の癌死亡の原因として2番目に多いのが前立腺癌であることを考えると、血中脂質値を正常化することの臨床的な意義は大きいと考えられる。

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