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2014/9/9

進行乳癌への1次治療でエリブリンまたはエリブリンとトラスツズマブ併用は2種類の抗癌剤の投与経験の有無に関わらず有効【ASCO Breast2014】

横山勇生

 1次治療として、局所再発または転移を有するHER2陰性乳癌に対するエリブリン投与とHER2陽性乳癌に対するエリブリンとトラスツズマブ併用は、アントラサイクリン系抗癌剤、タキサン系抗癌剤の投与経験の有無に関わらず有効で、忍容性もある可能性が明らかとなった。

 ただし、HER2陽性乳癌ではアントラサイクリン系抗癌剤の投与経験の有無で奏効率は変わらなかったが、タキサン系抗癌剤については投与経験がない方が奏効率が高く、アントラサイクリン系抗癌剤またはタキサン系抗癌剤の投与経験がない患者の方が無増悪生存期間(PFS)が長い可能性も示された。

 HER2陰性患者を対象にしたフェーズ2の206試験とHER2陽性患者を対象にしたフェーズ2の208試験の、事前に規定された、アントラサイクリン系抗癌剤、タキサン系抗癌剤の投与経験の有無での解析の結果示されたもの。9月4日から6日までサンフランシスコで開催されたBreast Cancer Symposium(ASCO Breast2014)で、米Sylvester Comprehensive Cancer CenterのStefan Gluck氏によって発表された。

 206試験、208試験ともに患者は21日間を1サイクルとして、1日目と8日目にエリブリン1.4mg/m2の投与を受けた。208試験においては1日目にトラスツズマブ(1回目は8mg/kg、その後は6mg/kg)を投与された。奏効率、PFS、忍容性について評価された。

 206試験には56人が参加し、アントラサイクリン系抗癌剤の投与経験があったのは27人、タキサン系抗癌剤の投与経験があったのは26人だった。208試験には52人が参加し、アントラサイクリン系抗癌剤の投与経験があったのは11人、タキサン系抗癌剤の投与経験があったのは23人だった。

 奏効率は、206試験のアントラサイクリン系抗癌剤の投与経験のある患者(27人)は25.9%、経験のない患者(29人)は31.0%、タキサン系抗癌剤の投与経験のある患者(26人)は26.9%、経験のない患者(30人)は30.0%だった。208試験のアントラサイクリン系抗癌剤の投与経験のある患者(11人)は63.6%、経験のない患者(41人)は73.2%、タキサン系抗癌剤の投与経験のある患者(23人)は56.5%、経験のない患者(29人)は82.8%で、208試験のタキサン系抗癌剤の投与経験のない患者が高い傾向があった。臨床利益率、PFS、奏効期間は同様か、もしくはアントラサイクリン系抗癌剤、タキサン系抗癌剤の投与経験のない患者で良好な傾向があった。

 特にPFS中央値は、206試験のアントラサイクリン系抗癌剤の投与経験のある患者は5.8カ月、経験のない患者は6.9カ月、タキサン系抗癌剤の投与経験のある患者は5.8カ月、経験のない患者は7.6カ月、208試験のアントラサイクリン系抗癌剤の投与経験のある患者は6.7カ月、経験のない患者は11.6カ月、タキサン系抗癌剤の投与経験のある患者は6.8カ月、経験のない患者は13.1カ月で、HER2陽性乳癌ではアントラサイクリン系抗癌剤、タキサン系抗癌剤の投与経験のない患者で長かった。

 グレード3-5の副作用は同様かもしくはアントラサイクリン系抗癌剤、タキサン系抗癌剤の投与経験のない患者で少なかった。

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