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2014/9/5

早期乳癌患者に対する化学療法中のLH-RHアナログ併用で妊娠数が多くなる傾向【ASCO Breast2014】

横山勇生

 早期乳癌患者に対する化学療法中に、黄体ホルモン放出ホルモン(LH-RH)アナログ剤triptorelinを併用することは、併用しない場合に比べて、妊娠数が多い傾向が明らかとなった。フェーズ3無作為化PROMISE-GIM6試験の長期解析の結果示されたもの。9月4日から6日までサンフランシスコで開催されているBreast Cancer Symposium(ASCO Breast2014)で、イタリアIRCCS AOU San Martino-ISTのMatteo Lambertini氏によって発表された。

 PROMISE-GIM6試験によって、早期乳癌患者に対する化学療法中に、triptorelinによって誘導される一時的な卵巣抑制が、化学療法による早期の閉経の発生を減らすことが既に報告されている。しかし2013年のASCOとESMOの生殖機能保全に関するガイドラインにおいては、長期的な卵巣機能と妊娠率に関するデータがないこと、特にホルモン受容体陽性乳癌患者に対する安全性に疑問が残るとして、この方法は、実験的な位置づけとされている。そのため、今回の発表はPROMISE-GIM6試験の長期的結果について報告したものだ。

 PROMISE-GIM6試験は、2003年10月から2008年1月までに、術後補助化学療法、術前補助化学療法の候補となるステージ1から3の281人の閉経前乳癌患者が、化学療法のみを受ける群(133人)と、化学療法に加えてtriptorelinを投与される群(148人、少なくとも化学療法の1週間前から化学療法期間中4週おきに3.75mgのtriptorelinを投与)に無作為に割り付けられた。主要目的は化学療法のみ群とtriptorelin併用群で、化学療法による早期閉経の発生を比較することだった。今回の発表では、再発、妊娠、長期間の卵巣機能に関するデータの解析が行われた。

 ホルモン受容体陽性患者は化学療法のみ群で82%、triptorelin併用群で79%だった。解析時点の観察期間中央値は7.3年(四分位範囲:6.3-8.2)。5年間無病生存率は、化学療法のみ群で83.7%、triptorelin併用群で80.5%で、ハザード比1.17(95%信頼区間:0.72-1.92)、p=0.519)で差がなかった。術後補助療法後、化学療法のみ群では3件の妊娠、triptorelin併用群で8件の妊娠だった。5年間の見積もり蓄積妊娠率は化学療法のみ群で1.6%、併用群で2.9%でハザード比2.56(95%信頼区間:0.68-9.6)、p=0.142だった。月経の再開は化学療法のみ群の96人、併用群の116人に認められた。5年間の見積もり蓄積月経再開率は化学療法のみ群で64.0%、併用群で72.6%でハザード比1.28(95%信頼区間:0.98-1.68)、p=0.071だった。

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