このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2014/8/28

切除不能進行・再発食道癌にDCF分割化学療法が有望な可能性【癌治療学会2014】

森下紀代美=医学ライター

 切除不能進行・再発食道癌に対し、シスプラチン(CDDP)とドセタキセルを分割投与するDCF分割化学療法(5-FU、CDDP、ドセタキセル)を検討したフェーズ2試験から、同レジメンの奏効率は高く、副作用として血液毒性に注意が必要であるものの、十分忍容可能であることが示された。8月28日から30日まで横浜市で開催されている第52回日本癌治療学会学術集会で、和歌山県立医科大学第2外科の尾島敏康氏が発表した。

 尾島氏らは、再発/転移を有する食道の扁平上皮癌(SCCE)患者を対象に、DCF分割化学療法の有効性と安全性を評価することを目的として、2007年からフェーズ1/2試験を実施してきた。今回はフェーズ2試験の結果が報告された。

 フェーズ2試験には、2007年10月から2012年12月までに48人が登録された。前治療を受けた患者では、化学療法または放射線療法では4週間、手術では3週間、免疫療法では1週間以上の間隔があることとした。主要評価項目は抗腫瘍効果の評価(RECIST ver. 1.0)、副次的評価項目は副作用の評価(NCI CTCAE ver. 3.0)、無増悪生存期間(PFS)、生存期間中央値(MST)だった。

 治療は28日を1クールとし、5-FU 600mg/m2/日を1-5日目まで持続静注、CDDP 12mg/m2を1-5日目まで点滴静注した。ドセタキセルの用量はフェーズ1試験の結果から設定し、40mg/m2/日を1、8日目に点滴静注することとしたが、中間解析の結果から毒性を考慮し、2010年6月より35mg/m2/日に変更した。

 登録された48人の年齢中央値は67歳、男性44人、女性4人だった。ECOG PS 0は40人、PS 1は8人だった。内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)後再発は1人、術後再発は15人、切除不能は32人だった。前治療として化学療法や放射線療法を行っていたのは15人、前治療なしは33人だった。転移部位はリンパ節の43人、肝臓の7人などの順に多かった。

 DCF分割化学療法の治療クール数の中央値は4クール(範囲:1-14)となった。

 抗腫瘍効果として、完全奏効(CR)は6人(12.5%)、部分奏効(PR)は24人(50.0%)で得られ、奏効率は62.5%となった。PFS中央値は6カ月、OS中央値は13カ月だった。

 副作用として、グレード3または4の血液毒性は、白血球減少が64.6%、好中球減少が68.8%、血小板減少が4.2%に発現した。発熱性好中球減少は14.6%に認められた。グレード3以上の非血液毒性の頻度は低く、悪心が4.2%、食欲不振が14.6%、下痢が4.2%、口内炎が6.3%に認められた。

 前治療の有無で抗腫瘍効果を比較すると、前治療なし群(33人)の奏効率は66.7%となり、あり群(15人)の53.3%と有意差は認めなかった(p=0.377)。前治療なし群とあり群のPFS中央値はそれぞれ9カ月と6カ月(p=0.136)、OS中央値は14カ月と12カ月(p=0.162)となり、いずれも有意差は認めなかった。

この記事を友達に伝える印刷用ページ