このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2014/7/18

実地臨床におけるレゴラフェニブの安全性と効果はCORRECT試験とほぼ同様、単施設の報告【臨床腫瘍学会2014】

八倉巻尚子=医学ライター

 転移性大腸癌に対する実地臨床でのレゴラフェニブの安全性と効果は、CORRECT試験の日本人サブグループの結果とほぼ同様であることが、単施設のレトロスペクティブな解析で確認された。また有害事象による治療中止を減らすために、投与初期は毎週のモニタリングを行って投与量を調整することが重要であることも示唆された。7月17日から福岡市で開催されている第12回日本臨床腫瘍学会学術集会で、国立がん研究センター東病院消化管内科の福岡聖大氏らが発表した。

 対象は、2013年5月から2014年3月までにレゴラフェニブ治療を受けた転移性大腸癌患者83人。毒性のモニタリングが1サイクル目には毎週行われた。患者の年齢中央値は64歳、男性が55.4%、ECOG PS 0の患者が69.9%、KRAS変異を有する患者が39.8%だった。化学療法による前治療が2回の患者は全体の33.9%、3回以上が66.1%だった。

 レゴラフェニブの初回投与量は160 mgの患者が70人(84.3%)、120mgが13人(15.6%)だった。治療期間の平均は12週、中央値は8.7週であった。

 投与量の調整が行われた患者は92.7%(77人)、レゴラフェニブの減量は65.1%、投与中断は91.5%だった。投与量調整までの期間中央値は11日。投与中止の理由は画像評価によるPDが82.2%、臨床的PDが12.6%、有害事象による中止は5.1%だった。

 投与量調整を要した77人における投与量調整の理由は、手足症候群53%、発熱7%、高血圧7%、血小板数減少7%、疲労6%、その他18%であった。

 また全患者における主なグレード3以上の有害事象は、手足症候群21.7%、蛋白尿13.3%、高血圧9.6%、血小板数減少7.2%だった。AST/ALT上昇は4.8%で、CORRECT試験よりも頻度は低く、疲労も1.2%、下痢1.2%、発疹は0%と少なかった。

 無増悪生存期間の中央値は64日、無増悪生存期間が120日以上の患者が22%であった。奏効率は0%、病勢制御率は42.3%だった。また追跡期間中央値325日で、全生存期間中央値は6.8カ月だった(イベント発生率60.2%)。

 以上のことから、今回の結果はCORRECT試験の日本人サブグループの結果とほぼ同様であり、実臨床においてレゴラフェニブは忍容性が確認され、副作用も管理可能であったとした。また福岡氏は「最初の1-2サイクルでは毎週のモニタリングで、早期に投与量を調整することが、有害事象による治療中止を減らすために重要だろう」と話した。

この記事を友達に伝える印刷用ページ