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2014/6/3

S-1が転移を有する乳癌の1次治療のひとつに、タキサン系抗癌剤との非劣性が証明【ASCO2014】

横山勇生

 転移を有する乳癌の1次治療のひとつとして、S-1が利用できることが明らかとなった。1次治療としてタキサン系抗癌剤とS-1を比較した国内で実施された無作為化オープンラベルフェーズ3試験SELECT BCの結果、OSに関してS-1はタキサン系抗癌剤に非劣性であることが示されたもの。5月30日から6月3日までシカゴで開催されている米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、四国がんセンターの原文堅氏によって発表された。

 転移を有する乳癌の1次治療の標準レジメンはタキサン系抗癌剤とされている。しかし、好中球減少症や末梢神経障害、浮腫、脱毛症などの副作用が課題とされている。

 SELECT BC試験は、転移を有する乳癌患者で1次化学療法を受ける618人を、タキサン系抗癌剤グループ(309人)とS-1グループ(309人)に無作為に割り付けた。タキサン系抗癌剤グループの患者は3週おきに60から75mg/m2のドセタキセル投与、1週おきに80から100mg/m2のパクリタキセル投与、3週おきに175mg/m2のパクリタキセル投与のいずれかを医師の裁量によって受けた。S-1グループの患者は患者の体表面積に応じて1日2回40から60mgのS-1を、28日間投与して14日間休薬するスケジュールで投与された。主要評価項目は全生存期間(OS)で、ハザード比の非劣性の上限は1.333とされた。副次評価項目は治療失敗までの時間(TTF)、無増悪生存期間(PFS)、副作用、健康関連QOL、費用対効果だった。

 試験の結果、観察期間中央値34.6カ月で、OS中央値はタキサン系抗癌剤グループが37.2カ月、S-1グループが35.0カ月で、ハザード比1.05(95%信頼区間:0.86-1.27)、p=0.015で非劣性が証明された。TTF中央値はタキサン系抗癌剤グループが8.9カ月、S-1グループが8.0カ月で、ハザード比1.10(95%信頼区間:0.93-1.30)、PFS中央値はタキサン系抗癌剤グループが11.0カ月、S-1グループが9.6カ月で、ハザード比1.18(95%信頼区間:0.99-1.40)だった。

 副作用は、下痢、粘膜炎、吐き気はS-1グループで多く発現していたが、浮腫、感覚神経障害、関節痛、アレルギー反応、倦怠感、脱毛はタキサン系抗癌剤グループで多く発現していた。

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