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2014/6/1

EGFR変異を持つ非小細胞肺癌への1次治療でのゲフィチニブ投与とCD投与は、どちらが先でも約3年間の生存効果【ASCO2014】

横山勇生

 EGFR変異を有する非小細胞肺癌患者に対する1次治療として、ゲフィチニブ投与とシスプラチン−ドセタキセル(CD)投与は、どちらを先にしても約3年間の生存期間が得られることが分かった。フェーズ3試験WJTOG3405の全生存期間(OS)に関する最終解析の結果明らかとなったもの。5月30日から6月3日までシカゴで開催されている米国臨床腫瘍学会(ASCO2014)で、倉敷中央病院の吉岡弘鎮氏によって発表された。

 術後再発またはステージ3B/4の化学療法未治療非小細胞肺癌患者でEGFR活性化変異陽性患者を対象にしたWJTOG3405試験では、無増悪生存期間中央値がゲフィチニブ群9.2カ月、CD群が6.3カ月で、ゲフィチニブ群で有意に長いことが既に報告されている。観察期間中央値34カ月の時点では、死亡イベントが少なかったためにOS中央値は明確になっていなかった。

 今回の発表は、データカットオフ2013年9月30日、観察期間中央値59.1カ月の172人の患者データのアップデートを基に、OSの再評価を行ったもの。73.8%にあたる127人に死亡イベントが起きていた。ゲフィチニブ群86人のOS中央値は34.8カ月 、CD群は37.3カ月で、ハザード比1.252(95%信頼区間:0.883-1.775)で統計学的に有意な差はなかった。Cox比例ハザードモデルを用いた多変量解析の結果、術後再発であるか3B/4期であるかがOSに有意に影響を与えており、術後再発の方が3B/4期の患者よりもOSは有意に良かった。ハザード比0.459(95%信頼区間:0.312-0.673)、p<0.001だった。

 3B/4期患者のOS中央値はゲフィチニブ群(51人)が27.5カ月、CD群(50人)が32.7カ月でハザード比1.264(95%信頼区間:0.816-1.958)、p=0.293だった。再発患者のOS中央値はゲフィチニブ群(35人)が44.5カ月、CD群(36人)が45.5カ月でハザード比1.223(95%信頼区間:0.680-2.201)、p=0.500だった。

 CD群では後治療でEGFR-TKIの投与を受けなかった患者は86人中8人のみだった。一方、ゲフィチニブ群で後治療でプラチナダブレットを受けなかった患者は86人中31人だった。EGFR-TKIと化学療法を受けた141人のOS中央値は36.7カ月(95%信頼区間:32.1-39.5)、EGFR-TKIのみの患者23人は31.2カ月(95%信頼区間:17.8-NR)、化学療法だけだった8人は13.5カ月(95%信頼区間:6.5-NR)だった。3B/4期患者で、EGFR-TKIと化学療法を受けた89人のOS中央値は32.2カ月(95%信頼区間:25.8-37.3)、EGFR-TKIのみを投与された10人のOS中央値は16.4カ月(95%信頼区間:8.4-45.4)、化学療法のみを行われた2人のOS中央値は10.6カ月(95%信頼区間:6.4-141.8)だった。

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