このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2014/5/13

悪性胸膜中皮腫を対象にFAK阻害剤VS-6063を評価するCOMMAND試験に日本の施設も参加

横山勇生

 米Verastem社は5月12日、悪性胸膜中皮腫患者を対象にFAK(Focal Adhesion Kinase)阻害剤VS-6063(defactinib)を評価するCOMMAND試験の範囲を拡大し、日本の臨床施設を含めることを発表した。COMMAND試験は世界の主要市場で患者の登録を進めており、日本が加わることにより、世界で同時に臨床開発を行うことになるという。

 Verastem社は、日本人の進行固形癌患者を対象に実施したVS-6063のフェーズ1試験の良好な結果を最近公表している。試験結果によると、試験を行った3用量のいずれでもVS-6063は高い忍容性を示し、このデータは米国でのフェーズ1試験の結果と一致し、重篤な有害事象や用量制限毒性は認められなかった。同社はこの結果を受けて、日本人の中皮腫患者においてVS-6063を評価するための臨床試験の開始申請を、医薬品医療機器総合機構に対して提出した。

 COMMAND試験は、無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)を主要エンドポイントとしてVS-6063 を評価する、承認申請を目的としたプラセボ対照二重盲検フェーズ2試験。米国、英国、日本、オーストラリア、カナダ、南アフリカ、ニュージーランド、欧州本土複数国を含む12カ国の臨床施設で350から400人程度の患者が登録される予定。白金系製剤/ペメトレキセドによる標準的なファーストライン治療後、部分寛解または症状が安定している患者をMerlin低値または高値に層別化した後、プラセボ群またはdefactinib400mg群に無作為割付する。VS-6063は癌幹細胞を標的とし、前臨床および初期の臨床研究で、Merlin低値がVS-6063などFAK 阻害剤の有効性増加を予測できる可能性があることが示されている。

 近畿大学医学部内科学講座腫瘍内科部門教授の中川和彦氏は「VS-6063 の第I相試験の評価開始から完了までには1年を要さなかった。この第I相試験を迅速に完了できたことで、現在実施中のCOMMAN 試験へ、日本の臨床施設を含め、すでに参加している他の主要国と協力して進めることが可能になった」と語っている。

この記事を友達に伝える印刷用ページ