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2014/5/1

尿路上皮癌に対しGC療法3週レジメンは完遂率が高く、治療効率は良好【泌尿器科学会2014】

八倉巻尚子=医学ライター

 尿路上皮癌に対し、ゲムシタビンとシスプラチン併用療法(GC療法)の4週レジメンでは、有害事象による15日目のゲムシタビン休薬率が高いといわれているが、3週レジメンにすることで、高い完遂率が示され、転移性例のファーストライン治療としても有効であることが確認された。4月24日から27日まで神戸市で開催された第102回日本泌尿器科学会総会で、大阪大学大学院医学系研究科泌尿器科学の永原啓氏らが発表した。

 対象は、2010年1月から2014年3月までに、尿路上皮癌と診断されて、GC療法が施行された51人。うち膀胱癌が38人、上皮尿路上皮癌が12人、尿道癌が1人だった。治療時の年齢中央値は68歳。重複を含めたのべ人数63人のうち、術前補助療法としての治療が17人、術後補助療法が9人、局所進行および転移性癌に対する治療が37人だった。

 治療は、3週おきに、ゲムシタビン1000mg/m2を1日目と8日目に、シスプラチン70mg/m2を2日目に投与した。

 この結果、のべ163コースのうち、減量をせずに投与できたのは149コースで、うち休薬なくレジメン通り完遂できたのは139コース(93%)だった。休薬した10コース(7%)は、いずれも8日目のゲムシタビンによる有害事象による休薬であった。

 グレード(G)3以上の有害事象は、好中球減少が37人(59%)、血小板減少が34人(54%)、貧血が18人(29%)、嘔気・嘔吐が3人、腎機能障害、血栓塞栓症、低ナトリウム血症が各1人だった。

 のべ63人のうち、治療を完了したのは51人(81%)、有害事象による中止が12人(19%)だった。12人のうち、腎機能障害による中止が7人(G1が3人、G2が3人、G3が1人)、悪心・嘔吐が2人(G2が1人、G3が1人)、皮疹が2人(G1が1人、G2が1人)等だった。

 なお、12人のうち5人(腎機能障害:G1の3人、G2の1人、悪心・嘔吐:G2の1人)は、ゲムシタビンとネダプラチン併用療法の3週レジメンに変更することで、化学療法の継続が可能であった。

 以上のことから、「GC療法3週レジメンは完遂率が高く、治療効率が高いと考えられる」とし、有害事象についても、「血液学的毒性が多く認められたが、治療経過に影響を及ぼさなかった」とした。

 また、転移を伴う進行性尿路上皮癌に対し、ファーストライン治療としてGC療法を行った20人では、CRが2人、PRが6人で、奏効率は40%であった。無増悪生存期間(PFS)中央値は7.9カ月、2年PFS率は9%、全生存期間中央値は40.3カ月、2年生存率は60%であった。このため「過去の報告と比較しても、同等以上の成績が得られた」とした。

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