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2014/4/30

PSA監視療法の2年間継続率は67%、PRIAS-JAPANの中間報告【泌尿器科学会2014】

八倉巻尚子=医学ライター

 早期前立腺癌を対象としたPSA監視療法の多施設共同前向き研究であるPRIAS-JAPANに、現在419人が登録しており、PSA監視療法の2年間継続率は約67%であることが、同研究の中間報告で明らかになった。4月24日から27日まで神戸市で開催された第102回日本泌尿器科学会総会で、香川大学医学部泌尿器科の平間裕美氏らが発表した。

 PRIAS(Prostate cancer Research International: Active Surveillance)は早期前立腺癌患者に対するPSA監視療法を検証する国際的な前向き研究。オランダを中心に世界17カ国で実施され、日本も2010年1月からPRIAS-JAPANとして参加。年間およそ100人のペースで登録が進んでおり、2014年4月22日時点で419人が登録しているという。

 PRIAS研究における患者の選択規準は、診断時(生検前)のPSA値が10ng/mL以下、PSA density(PSAD)は0.2ng/mL/g未満、生検のGleason scoreは3+3(=6)以下、癌陽性コアは1本ないし2本の前立腺患者としている。PSA測定は3カ月毎、直腸診が6カ月毎、再生検が1、4、7、10年目に行われている。

 PSA倍加時間(PSADT)が10年以上かつ再生検で患者選択規準を満たす場合はPSA監視療法を継続し、PSADTが3-10年では再生検を適宜追加して、規準を逸脱した場合(reclassification)は根治的治療を勧告する。PSADTが3年未満または再生検で規準を逸脱している場合は根治的治療を勧告するプロトコルとなっている。

 今回の解析対象は、2010年1月から2013年12月までにPRIAS-JAPANに登録した患者386人。1年間継続できた患者は285人、このうち1年目再生検を行ったのは216人で、1年目再生検施行率は75.8%となった。

 また1年目再生検を行った患者のうち、Gleason scoreが7以上、癌陽性コア3本以上などで、reclassificationとなった患者は33.8%(73人)であった。

 多変量解析の結果、reclassificationを予測する因子は、高齢、高いPSA density、高い陽性コア率、短いPSA倍加時間であることが示された。

 PSA監視療法の継続率は、1年では92.3%、2年では66.9%、3年では59.3%であった。

 PSA監視療法を中止した後の治療は、根治的前立腺全摘除術(RP)が約3割を占め、そのほか低線量率組織内照射療法(LDR)や外照射療法(EBRT)、アンドロゲン遮断療法(ADT)、待機療法(WW)が行われていた。

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