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2014/4/28

浸潤性膀胱癌に対し術前GC療法と術前MVAC療法の治療効果は同等【泌尿器科学会2014】

八倉巻 尚子=医学ライター

 浸潤性膀胱癌に対し、術前MVAC療法(メトトレキサート、ビンブラスチン、ドキソルビシン、シスプラチン)とGC療法(ゲムシタビン、シスプラチン)の病理学的効果や生存期間は同等であることが確認された。4月24日から27日まで神戸市で開催された第102回日本泌尿器科学会総会で、倉敷中央病院泌尿器科/京都大学医学研究科泌尿器科学の福井智洋氏らが発表した。

 対象は、術前にMVAC療法もしくはMEC療法(メトトレキサート、エピルビシン、シスプラチン)を行った後に根治的膀胱全摘術を行った21人(MVAC群)と、術前にGC療法もしくはゲムシタビンとカルボプラチン併用療法を行った後に根治的膀胱全摘術を行った33人(GC群)。

 MVAC群のうち、MVAC療法は18人、MEC療法は3人で、GC群のうちGC療法は23人、ゲムシタビンとカルボプラチン併用療法は10人だった。

 両群で臨床病期や年齢に有意差はなかった。投与コースはMVAC群が平均2コース、GC群が2.9コース。追跡期間はMVAC群が0.5-8.9年、GC群は0.2-2.9年だった(p<0.001)。

 画像評価でCRと判定された患者はMVAC群で4人、PRは6人、GC群ではCRが7人、PRが10人であった。

 また病理組織診断の結果、pT0N0の割合は、MVAC群が24%、GC群が24%で、pT1以下の割合は、MVAC群が57%、GC群が58%であった。

 無増悪生存期間(PFS)は2群間で有意な違いはなく、2年PFS率がMVAC群71%、GC群77%だった。全生存期間(OS)も有意な差はなく、2年生存率がそれぞれ71%、76%であった。

 病理学的にpT1以下の群とpT2以上の群に分けたところ、MVAC群でもGC群でも、pT1以下の群のほうが有意にPFSとOSは良好だった。

 グレード3以上の好中球減少はMVAC群20人、GC群22人で、MVAC群のほうが高頻度であり(p=0.018)、グレード2以上の悪心もMVAC群で多かった(p=0.014)。一方、グレード3以上の血小板減少はMVAC群0人、GC群16人と、GC群で有意に多かった(p<0.001)。このため「消化器症状や好中球減少はMVAC療法で多いが、血小板減少はGC療法で多く、留意する必要がある」とした。

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