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2014/4/21

HPV53、67、69、70型も日本人の子宮頸癌のハイリスク型である可能性

横山勇生

 世界的には中間リスクとされているHPVの53、67、69、70型が、日本人においては子宮頸癌の高リスクである可能性が明らかとなった。また若年者の子宮頸癌患者ではHPV16型、18型の感染率が高かった。金沢医科大学など3大学で行われた、子宮頸部浸潤癌組織の解析によって示されたもの。4月18日から20日まで都内で開催された第66回日本産科婦人科学会学術講演会で、金沢医科大学の坂本人一氏によって発表された。

 高リスクHPVとは、子宮頸癌浸潤癌組織内に単独型として検出される型のもので、正常者に発見される頻度と頸部癌患者に発見される頻度のオッズ比が5以上のものと定義されている。世界的にHPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68型の13種類が高リスクと考えられている。坂本氏らは日本におけるHPVワクチンの効果について、さらに13種類以外の型に高リスクと考えられるHPVの型はないかを調べるために、日本における子宮頸部浸潤癌組織を用いてHPVの解析を行った。

 具体的には、金沢医科大学、金沢大学、大阪成人病センターで冷凍保存された子宮頸部浸潤癌組織293検体について、解凍後、DNAを抽出し、SKM-PCR法でスクリーニングを行った。HPVの存在が認められた検体はキットを用いて型判別を行った。

 解析の結果、53型(1.7%)、67型(0.3%)、69型(0.7%)、70型(0.3%)が単独型として検出され高リスクの可能性が示された。26、30、35、66、73、82型は単独型として検出されなかった。HPV16型と18型は子宮頸部癌全体の62%に検出された(扁平上皮癌では61%、腺扁平上皮癌では69%、腺癌では66%)。HPV16、18型を除いた比較的高リスク群(31型、33型、35型、45型、52型、58型)は扁平上皮癌の29%、腺扁平上皮癌の19%、腺癌の3%に陽性だった。比較的低リスク群(39型、51型、56型、59型、68型)は扁平上皮癌の10%、腺扁平上皮癌の0%、腺癌の13%で陽性だった。

 年齢別の感染HPVの型を調べたところ、HPV16型、18型は若年癌であるほど有意に多かった(p=0.0031)。HPV16型、18型を除いた比較的高リスク群(31型、33型、35型、45型、52型、58型)は高齢浸潤癌になるほど多く検出された(p=0.0129)。

 また、子宮頸浸潤癌の93%でいずれかのHPV型が陽性だった。

 坂本氏は、HPVワクチンの接種の普及は若年者の子宮頸癌の70%以上を防ぐと考えられるとしている。

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