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2014/3/21

リンパ節転移数1個から3個の乳癌患者への術後放射線治療は再発と乳癌死のリスクを低減【EBCC2014】

横山勇生

 リンパ節転移数が1個から3個の乳癌患者は、手術後に放射線治療を受けることによって、無病生存(DFS)が改善され、乳癌死のリスクが低減することが明らかとなった。また改善効果は化学療法の有無、ホルモン療法の有無に関わらず認められた。14試験のメタアナリシスの結果示されたもの。3月19日から21日まで英国グラスゴーで開催されている第9回European Breast Cancer Conference(EBCC2014)で、Early Breast Cancer TrialistsのP.McGale氏によって発表された。

 McGale氏は、現在リンパ節転移なしでは術後の放射線治療なしが標準で、リンパ節転移4個以上は放射線治療ありが標準だが、リンパ節転移1個から3個の患者での術後の放射線照射は結論が出ていなかったとした。

 そこで、1964年から1982年に行われた14試験、3786人の患者のデータを解析した。乳房切除術とリンパ節切除術を受けた乳癌患者を、胸壁とその周辺部に放射線療法を行った患者と行わなかった患者で調べた。解析はリンパ節に癌のなかった患者、リンパ節転移が1個から3個の患者、リンパ節転移が4個以上の患者に分けて行われた。平均観察期間は11年で、再発数、死亡数は2009年までのデータが利用できた。

 解析の結果、リンパ節に癌のなかった患者700人では再発、死亡に差がなかった。

 リンパ節転移が1個から3個の患者1314人には差が認められた。最初の局所再発は10年時点で放射線照射群は3.8%、非照射群は20.3%だった。全部の最初の再発は10年時点で放射線照射群は34.2%、非照射群は45.7%で、11.5%の差があった。放射線照射は再発のリスクを32%減少させた。乳癌死亡率は20年時点で放射線照射群は42.3%、非照射群は50.2%で、7.9%の差があった。放射線照射は乳癌死のリスクを20%減少させた。

 また、リンパ節転移が1個から3個の患者1314人のうち、1133人は化学療法かつ/またはホルモン療法を受けていたが、放射線治療によって最初の再発のリスクを33%、乳癌死のリスクを22%減少できた。全身療法を受けていない181人では最初の再発のリスクを21%、乳癌死のリスクを9%減少できた。

 リンパ節転移が4個以上の患者1772人には明らかに再発、乳癌死の差が認められた。放射線治療によって再発のリスクを21%、乳癌死のリスクを13%減少できた。

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