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2014/3/21

HSP90阻害剤ganetespibがHER2陽性またはトリプルネガティブ進行乳癌の1次治療として利用できる可能性【EBCC2014】

横山勇生

 HSP90阻害剤のganetespibが、HER2陽性またはトリプルネガティブ進行乳癌の1次治療として利用できる可能性が明らかとなった。単剤としてのプルーフオブコンセプトを確認する国際フェーズ2試験であるENCHANT-1試験の予備的な解析で、忍容性と抗腫瘍効果が確認されたもの。3月19日から21日まで英国グラスゴーで開催されている第9回European Breast Cancer Conference(EBCC2014)で、英国University of EdinburghのD.Cameron氏によって発表された。ganetespibは局所進行HER2陰性乳癌を対象に、パクリタキセルとの併用でI-Spy2プログラムの下で開発が進められている。

 ENCHANT-1試験は、前治療歴のない転移を有する乳癌患者で、ECOG PS 0-1の臓器機能が適切な測定病変を持つ患者をHER2陽性患者、トリプルネガティブ患者、Luminal乳癌患者(開始したばかり)に分けて、ganetespib150mg/m2を、4週間を1サイクルとして、3週間週2回投与することで行われている。18日目にPET/CTで評価、6週時点でCTによって評価し、病勢安定(SD)以上の効果が得られた場合には増悪(PD)するまで投与を継続する。また、18日目のPET/CTで代謝的にPDであった患者は試験中止とすることとした。主要評価項目は奏効率、副次評価項目は早期の抗腫瘍効果の指標としてのF-18FDGの変化、安全性、バイオマーカー評価だった。

 現在までにHER2陽性患者10人、トリプルネガティブ患者38人が登録された。HER2陽性患者は、全員が術前または術後補助化学療法を受けていた。

 HER2陽性患者10人のうち、代謝的効果の測定まで到達したのは7人で、6人が奏効率の評価を受け、6人が試験に参加中だ。

 トリプルネガティブ患者38人のうち、代謝的効果の測定まで到達したのは31人で、26人が奏効率の評価を受け、5人が試験に参加中だ。

 代謝的評価の結果、効果が認められたのは、HER2陽性患者6人、トリプルネガティブ患者18人だった。

 抗腫瘍効果については、完全奏効(CR)または部分奏効(PR)が得られた患者は、HER2陽性患者4人、トリプルネガティブ患者2人で、SDがHER2陽性患者2人、トリプルネガティブ患者11人で、PDはトリプルネガティブ患者13人だった。

 多く認められた副作用は下痢、吐き気、倦怠感、不眠症、食欲減退などだったが、多くのものはグレード1/2だった。

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