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2014/3/10

L858R変異を持つ肺腺癌患者へのEGFR-TKIの効果予測に変異アレルの頻度が有効である可能性【TAT2014】

横山勇生

 EGFR L858R変異を持つ肺腺癌患者に対するEGFR-TKIの効果予測に、変異アレルの頻度が有効である可能性が明らかとなった。静岡県立静岡がんセンターで行われた患者データの解析で、市販の検査で変異を同定した進行肺癌患者におけるEGFR-TKIの効果が、アレル頻度で分けると異なっていたもの。3月5日から7日まで米ワシントンD.C.で開催されている第12回International Congress on Targeted Anticancer Therapies(TAT2014)で、静岡がんセンターの小野哲氏によって発表された。

 Shizuoka Lung Cancer Mutation Studyにおいて、2011年7月から2013年3月までに登録され、ドライバー変異の解析が行われた肺癌患者705人のデータが解析に利用された。EGFRの染色体21のL858R変異を有する患者102人が、組織検体を用いて、変異の定量もできるパイロシーケンシング法で同定された。102人のうち、48人の検体について、cycleave法でL858R変異を調べ、パイロシーケンシング法の結果と一致、不一致を調べた。48人の年齢中央値は68歳(46-90)、男性が19人、喫煙者が19人、1期が4人、2期が6人、3期が8人、4期が30人、病理検体が手術によるものが14人だった。L858R変異のアレル頻度中央値は18.5%(8-82)だった。cycleave法とパイロシーケンシング法での一致は45人で不一致が3人だった。

 この結果を基にROC解析を行ったところ、最も適切なアレル頻度の分岐点は9%(AUC:0.967)であることが示された。

 次にパイロシーケンシング法で同定された102人のうち進行肺腺癌29人について、EGFR-TKI投与の前に市販のEGFR検査で測定を行った。29人の患者背景は年齢中央値が69歳(47-84)、男性14人、喫煙者13人、3b期4人、4期25人、PS 0が11人、PS 1が15人、PS 2が2人、PS 3が1人、FGER-TKIのライン数はファーストラインが21人、セカンドラインが5人、サードラインが3人だった。変異アレル頻度中央値は18%(8-63)だった。29人のEGFR-TKIによる無増悪生存期間(PFS)をアレル頻度が9%超(24人)と9%以下(5人)に分けてみたところ、9%超では中央値が284日、9%未満では92日となり、有意(p=0.0026)に差が付き、アレル頻度9%がEGFR-TKIの効果予測の指標になる可能性が示された。

 小野氏は、デジタルPCRのような高感度技術を用いて、前向き試験で評価、検証するべきであるとした。

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