このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2014/2/3

化学療法未治療のCRPCに対するアビラテロン併用療法は前治療のホルモン療法の期間にかかわらず有効、COU-AA-302試験の探索的解析より【ASCO-GU2014】

加藤勇治

 化学療法未治療の去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に対するアビラテロン+プレドニゾン併用療法は、前治療のホルモン療法の期間にかかわらず画像評価による無増悪生存期間(PFS)を改善することが、アビラテロンのフェーズ3試験であるCOU-AA-302試験の探索的研究の結果から示された。1月30日からサンフランシスコで開催されている2014 Genitourinary Cancers Symposium(ASCO-GU2014)で、フランスGeorges Pompidou HospitalのStephane Oudard氏が発表した。

 これまでにCRPC患者を対象に行われた後ろ向きの検討で、初期治療としてのアンドロゲン除去療法の施行期間が長いほど、二次治療としての副腎アンドロゲン除去療法/CYP17阻害治療の期間が延長することが示されている。一方、COU-AA-302試験では、化学療法未治療のCRPCに対し、アビラテロン+プレドニゾン併用(アビラテロン群)はプラセボ+プレドニゾン(プラセボ群)に比べてPFS、全生存期間(OS)、鎮痛薬や化学療法使用までの期間を延長することが示されている。

 そこで同グループはアビラテロンによる治療に対する、前治療であるGnRHアゴニストおよびアンドロゲン受容体阻害薬による治療期間の影響について、COU-AA-302試験を対象に探索的に検討を行った。

 COU-AA-302試験は、アビラテロン+プレドニゾン群に546例、プラセボ+プレドニゾン群に542例が割り付けられた。このうち前治療としてGnRHアゴニスト(buserelin、ゴセレリン、リュープロレリン、triptorelinのいずれか)を受けていたのは97%、アンドロゲン受容体阻害薬(ビカルタミド、cytoproterone、フルタミド、nilutamide、去勢術のいずれか)を受けていたのは99%だった。両群とも4%が去勢術を受けており、かつ全員がアンドロゲン受容体阻害薬治療を受けていた。

 GnRHアゴニスト治療を受けていた期間中央値は36.7カ月、アンドロゲン受容体阻害薬治療を受けていた期間中央値は16.1カ月だった。この前治療の期間は2群間で差はなかった。

 この前治療期間の中央値を閾値として2グループに分けて検討した結果、GnRHアゴニスト治療期間37カ月以下のグループのPFSは、アビラテロン群14.4カ月、プラセボ群8.1カ月で有意にアビラテロン群で良好だった(ハザード比0.48、p<0.0001)。GnRHアゴニスト治療期間37カ月超のグループでもアビラテロン群16.6カ月、プラセボ群10.9カ月でアビラテロン群で有意に良好だった(ハザード比0.55、p<0.0001)。

 アンドロゲン受容体阻害薬の治療期間が16カ月以下のグループのPFSは、アビラテロン群13.7カ月、プラセボ群8.0カ月、16カ月超のグループではアビラテロン群17.2カ月、プラセボ群9.7カ月で、同様にいずれの前治療期間でも有意にアビラテロン群で良好だった(16カ月以下のグループのハザード比0.53、16カ月超のグループのハザード比0.51)。

 前治療期間を四分位別に分けてPFSを検討した結果、GnRHアゴニストの治療期間が20カ月以下、20〜37カ月、37〜61カ月、61カ月超のいずれのグループでも有意にアビラテロン群が良好だった。アンドロゲン受容体阻害薬の治療期間が7カ月以下、7〜16カ月、16〜33カ月、33カ月超のいずれのグループでも有意にアビラテロン群が良好だった。最も低い四分位のグループであるGnRHアゴニスト20カ月以下のグループでもアビラテロン群13.6カ月、プラセボ群5.6カ月、アンドロゲン受容体阻害薬7カ月以下のグループでもアビラテロン群13.7カ月、プラセボ群5.5カ月で、有意にアビラテロン群が良好だった。

 これらの結果からOudard氏は、前治療のホルモン療法の期間にかかわらずアビラテロン+プレドニゾン併用はPFSを改善するとともに、前治療のホルモン療法の期間が最も短いグループ、つまりホルモン療法に対する感受性が低いグループでもアビラテロンの有効性は期待できると指摘した。

この記事を友達に伝える印刷用ページ