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2012/11/22

NPO法人乳がん画像診断ネットワーク設立へ

満武里奈=日経メディカル別冊

NPO法人乳がん画像診断ネットワーク理事長の戸崎光宏氏

 NPO法人乳がん画像診断ネットワークがこのほど設立された。乳癌検診に関わる医師だけでなく、乳癌サバイバーも役員に据えているのが特徴。乳癌の画像診断に関わる医師、技師、メーカーと、乳癌患者や将来患者になる可能性がある一般人が双方向に情報交換する場を作り、患者や一般人らが乳癌画像検査を主体的に受けるために必要な情報を発信する。

 同ネットワークは、11月中旬にNPO法人として承認された。理事長は、乳癌画像診断医である戸崎光宏氏(亀田総合病院乳腺センター乳腺科部長)が務める。役員は、乳腺画像専門医と乳腺外科医がそれぞれ4人ずつ、乳癌サバイバー2人から構成される。

 今年9月には、設立前の講演会を開いており、参加した患者からは同ネットワークを設立してほしいという声が複数挙がったという。「患者さんが乳癌検診を受診する際に、何が分からないのか、またどのような情報が欲しいのか確認できた。患者会でもない、医療者だけの会でもない、乳癌検診に関わる全ての人たちが参加できるNPO法人を立ち上げる手応えをつかんだ」(戸崎氏)。

 今後は、(1)それぞれの患者に適した乳癌検診を受けるための情報の発信、(2)地域や施設間における乳癌画像診断の格差を埋めるための勉強会の実施、(3)乳癌拠点施設と一般施設のネットワークを構築し、スムースな乳癌診療につなげる―などを行う予定だ。

 具体的には、数カ月おきに勉強会を開催する。患者向けの勉強会では、乳癌検診や2次精密検査を受ける際に事前に受診者が知っておいた方が良い情報を提供する。医師や技師向けの勉強会では、乳癌画像診断の基礎知識のほか、最新情報を共有する。勉強会の開催案内は、ウェブ上や、各地域の乳癌関連団体に告知する予定だ。

 また、乳癌画像診断における施設間でのばらつきをなくし、診療の質を向上させるため、乳癌画像診断に関わる20〜30人の医師がウェブ上で討論を行う。戸崎氏は「討論することで、乳癌画像診断のクオリティーコントロールにつながる」とその意図を語る。討論した内容は、テーマに最も関連すると思われる学会に内容を確認してもらった上で、同ネットワークのウェブサイト上で内容を公開する方針だ。関連学会としては、日本乳癌学会、日本乳癌検診学会、日本癌治療学会や、放射線関連の学会、技師関連の学会などを想定しており、協力を呼びかける。

 来年2月には、同NPO法人設立後、初の会合となる講演会を開く予定だ。

 理事長の戸崎氏は、「乳癌患者、将来患者になる可能性のある一般市民の目線で、乳癌画像診断をとりまく環境を改善し、理想像を実現したい。枠にとらわれずに必要なことに取り組んでいきたい」としている。

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