このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2011/12/20

全粒穀物の食物繊維が大腸がんを防ぐ

清野 仁輿=エディター・ライター

 大腸がんの予防に、食物繊維の摂取を増やすことが役立つようだ。中でも全粒穀物やシリアルをたくさん食べることが大腸(結腸直腸)がんの発症リスクを低減するという研究結果が示された。British Medical Journal誌電子版に11月10日付で、英国Imperial College LondonのDagfinn Aune氏らが発表した。

 Aune氏は、「食物繊維と穀物の食物繊維の摂取量が増えるほど、大腸がんのリスクが低下する。全粒穀物の摂取を1日当たり90g増やすと、大腸がんのリスクは約2割減少する」とコメントしている。

 食物繊維や全粒穀物の摂取が心血管疾患の予防に役立つことは知られているが、大腸がんとの関係を調べた研究結果は一貫していなかった。そこでAune氏らは、2010年12月までに発表された関連研究を検索して、合計約200万人のデータを含む25の前向き観察研究を特定し、系統的レビューとメタ分析を行った。

 16研究に分析から、食物繊維の総摂取量が1日当たり10g増加するごとに大腸リスクが10%低下することが分かった(95%信頼区間0.86-0.94、I2=0%)。

 この効果は、主に穀物からの食物繊維の摂取量に由来するようだ。野菜や果物、豆類の食物繊維の摂取量は、大腸がんのリスクに影響しなかった。8研究の分析から、穀物の食物繊維の摂取が1日当たり10g増加するごとにリスクが10%低下することが分かった(95%信頼区間0.83-0.97、I2=0%)。

 全粒穀物の摂取量は1日当たり3食分(90g)増えるごとに、リスクが17%減少した(95%信頼区間0.78-0.89、 I2=18%)。

 全粒穀物には、全粒小麦粉パン、玄米飯、シリアル、オートミールかポリッジ(オートミルを牛乳で煮たおかゆ)が含まれた。

 「同研究結果は、大腸がんの予防には、やはり食物繊維の摂取を増やすことが有効で、特に穀物由来の食物繊維と全粒穀物の摂取が有効であることを示唆している」とAune氏は述べている。

 さらに「過去の研究で、食物繊維と全粒穀物の摂取を増やすことは心血管疾患や糖尿病、過体重などの予防に役立つことが示唆されている。食物繊維の摂取を増やし、精製穀物を全粒穀物に置き換えることには、大腸がんのリスクを下げるだけでなく、多くの健康効果が期待できる」と補足している。

この記事を友達に伝える印刷用ページ