このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2011/9/14

リンパドレナージに術後リンパ浮腫の予防効果なし

リンパ節郭清を受けた乳癌患者160人を対象とした無作為化試験の結果

大西 淳子=医学ジャーナリスト

 主要アウトカム評価指標は、あらゆるリンパ浮腫の累積罹患率と、リンパ浮腫発生までの時間に設定。分析はintention-to-treatで行った。リンパ浮腫は、「水置換法により測定した腕の容積が手術前に比べ200mL以上増加した場合」と定義した。

 リンパドレナージ群の4人と対照群の2人が追跡から漏れた。

 術後12カ月の時点で、腕のリンパ浮腫の累積罹患率は、リンパドレナージ群が24%、対照群が19%で、オッズ比は1.3(95%信頼区間0.6-2.9、P=0.45)。有意差は見られなかった。術後3カ月(P=0.51)と6カ月(P=0.93)の時点でも累積罹患率に差はなかった。リンパ浮腫の危険因子であるBMIや放射線治療などで調整してもオッズ比に変化はなかった。

 手術から1年間のリンパ浮腫発生までの時間をKaplan-Meier法を用いて比較したが、両群間に有意差はなかった(ハザード比1.3、0.6-2.5、ログランク検定のP=0.49)。

 リンパ浮腫予防ガイドラインに沿った指導と運動療法に、用手的リンパドレナージを加えても、乳癌でリンパ節郭清を受けた患者の短期的なリンパ浮腫発生率に有意な影響は見られなかった。

 原題は「Effect of manual lymph drainage in addition to guidelines and exercise therapy on arm lymphoedema related to breast cancer: randomised controlled trial」、概要は、BMJ誌のWebサイトで閲覧できる。

この記事を友達に伝える印刷用ページ