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2011/7/4

運動と体重が大腸がん患者の死亡リスクに影響

清野 仁輿=エディター・ライター

 大腸(結腸直腸)がんの診断を受けた後に、身体を動かす習慣を持つことは死亡リスクの低減に役立つようだ。オーストラリアのクイーンズランドがん協議会のPeter D. Baade氏らの研究が、Cancer Epidemiology Biomarkers & Prevention誌電子版に5月10日付で掲載された。

 Baade氏らは、2003〜04年に ステージI〜IIIの原発性大腸がんと診断された 1825人の患者を5年間追跡したデータから、身体活動および体重(BMI*)と死亡リスクとの関係を分析した。社会人口統計学的な情報はアンケートを使用して、臨床的特徴はカルテから入手している。

 大腸がんの診断後に、ある程度のレベルの身体活動があった人々は、それが十分とはいえないレベルであっても、ほとんどの時間を座って過ごすような人々と比べて、総死亡リスクが25〜28%低いことが分かった。

 大腸がんによる死亡リスクには、診断後の身体活動は影響していなかった。しかし、大腸がん診断前と比べて診断後に身体活動量が増えた場合は、大腸がんによる死亡リスクが低いことが分かった。診断後の5〜12カ月の身体活動量が1週間当たり2時間超増えていた人々では、大腸がんによる死亡リスクが36%低く、総死亡リスクも31%低かった。身体活動量の増加が週当たり2時間以下にとどまる人々でも、大腸がんによる死亡リスクが32%低かった。

 「これらの結果は、大腸がんの診断を受けた人々が身体的に活発に過ごすことや、運動量を増やすことの重要性を強調している」とBaade氏らは語る。

 また、大腸がん患者の低体重は、死亡リスクの増加につながることも分かった。

 健康体重(BMIが18.5以上25未満)の人々と比べて、低体重(BMIが18.5未満)の人々では、総死亡リスクと大腸がんよる死亡リスクがそれぞれ2.29倍と1.74倍になった。対照的に、過体重(BMIが25以上30未満)の人々では、総死亡リスクと大腸がんよる死亡リスクが共に25%少なかった。肥満(BMIが30以上)の人々では、健康体重の人々のリスクとの差はなかった。


*BMI(体格指数または肥満度)は、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値。

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