このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2011/3/30

「がんの相談支援・情報提供の在り方」素案が概ね了承

伊藤左知子=医療ライター

 厚生労働省の第19回がん対策推進協議会(会長:垣添忠生氏)が3月28日に開催され、「がんの相談支援・情報提供の今後のあり方等について」の素案がおおむね了承された。

 がんの相談支援・情報提供についてはこれまで、国立がん研究センターが、全国の相談支援センターの相談員の養成や、がんに関する情報を掲載したパンフレットの作成、拠点病院における診療実績の公開などを行ってきた。2010年9月には「国立がん研究センター患者必携サポートセンター」を開設し、全国のがん患者および家族からの電話相談に応じる体制も整えた。また、厚労省は、がん診療連携拠点病院に、研修を修了した相談員を配置した相談支援センターの設置を義務付け、全国のがん患者への相談支援・情報提供の体制整備を行ってきた。

 今回の素案は、これまで進めてきた相談支援・情報提供をさらに推進するための内容となった。

 相談支援センターにおいては、地域の各病院の実情に応じた、相談支援センターの自立的で主体的な取り組みを促す体制整備が必要であるとした。また、そこに熟練した相談員を置いて、より質の高い相談支援が行なわれるよう取り組むとした。

 加えて、がん患者から、がん診療連携拠点病院について「拠点病院なのかどうか分からない」「相談支援センターがあるはずなのに分かりにくい」などの指摘を受けたことから、今後は、相談支援センターの場所を分かりやすく提示すること、相談できる内容などを病院のホームページなどで分かりやすく提示することなどを、拠点病院の指定要件とする、とした。今後は拠点病院に設置された相談支援センターだけでなく、病院外に設置される地域統括相談支援センターについても支援を行っていく。

 さらに、がんの診療に関わることだけでなく、経済支援、就労支援、子育て・介護支援についても進めていくことを掲げた。

 このほか、「がん患者を含めた国民が、がんを知り、がんと向き合い、がんに負けることのない社会」を実現するため、患者およびその家族によるピアサポートの更なる推進や、キャンサー・サバイバーズデーの普及など、患者団体の取り組みについても検討するとした。

 科学的根拠が明らかでない治療情報もあることから、今後はいかに正しい情報を提供していくか、情報提供の体制整備を推し進めていく必要があるとした。委員からも「多数の患者が科学的根拠が明らかでない情報に振り回されているので、ぜひ強力に行ってほしい」との意見が出た。また、そのためには「中学や高校などの若い頃から、医療、命の教育が必要ではないか」「文部科学省でも検討してほしい」との意見も出た。

 提示された素案は、今会合で出された意見を盛り込み、事務局が修正して、次回会合で改めて示されることになった。

 なお、がん対策推進協議会は、4月4日に現委員の任期が終わるため、次回会合からは、厚生労働省が新たに任命した委員によって審議が行われる。

この記事を友達に伝える印刷用ページ