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2011/3/28

喫煙は閉経女性の浸潤性乳癌リスクを高める

大西 淳子=医学ジャーナリスト

 喫煙期間が長い女性ほどリスクは大きかった。5年未満は0.97(0.84-1.11)、5〜9年は1.05(0.90-1.22)、10〜19年は1.09(0.98-1.22)、20〜29年は1.09(0.97-1.22)、30〜39年では1.21(1.07-1.36)、40〜49年は1.14(0.98-1.34)、50年以上の喫煙歴を持つ女性ではハザード比は1.35(1.03-1.77)になった(傾向性のP=0.0002)。 

 過去の喫煙者の乳癌リスクは、禁煙から20年後までは非喫煙者より有意に高かった。禁煙してから10年未満の女性のハザード比は1.15(1.01-1.31)、10年以上20年未満では1.14(1.02-1.27)、20年以上30年未満は1.08(0.96-1.21)、30年以上経過した集団では1.06(0.95-1.18)(傾向性のP=0.005)だった。

 喫煙歴がない女性の中で、受動喫煙もなかった人々と、受動喫煙レベルが最も深刻な集団(小児期に10年以上、成人以降に家庭で20年以上、かつ職場で10年以上曝露した場合)を比較すると、乳癌リスクは後者で高かった(ハザード比1.32、1.04-1.67)。しかし、最も深刻な集団よりも受動喫煙レベルが低い女性については有意なリスク上昇は見られず、累積曝露量と乳癌の間に明確な用量反応関係は認められなかった(傾向性のP=0.10)。

 著者らは乳癌のタイプ(乳管癌と小葉癌、ホルモン受容体陽性または陰性)ごとに喫煙との関係を明らかにしようと試みたが、各群の患者数が少なかったために明確な結果は得られなかった。

 閉経女性においても、喫煙は乳癌リスクを高めることが明らかになった。一方、受動喫煙と乳癌の関係については、今回の結果を確認する研究が必要と考えられた。

 得られた結果は、特に青少年の喫煙開始を妨げる対策の必要性と、すべての世代の喫煙者に対する禁煙支援の必要性を示した。

 原題は「Association of active and passive smoking with risk of breast cancer among postmenopausal women: a prospective cohort study」、全文は、BMJ誌のWebサイトで閲覧できる。

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