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2011/3/28

魚油のEPAが化学療法中のがん患者の筋肉量の減少を防ぐ

清野 仁輿=エディター・ライター

 魚油のサプリメントは、がん患者の筋肉の減少と体重の減少を防ぐためにも役立つようだ。

 意図しない減量は、進行がんの患者の死亡と病状に大きく影響するが、魚油に含まれるn-3脂肪酸のエイコサペンタエン酸(EPA)が、化学療法中のがん患者の栄養不良を補って、筋肉量と体重の減少を防ぐことを示す研究結果を、カナダのアルバータ州立大学のVera Mazurak氏らがCancer誌電子版に2月28日付で発表した。

 この研究は40人の非小細胞肺がんの患者を対象に、初回の化学療法の開始から完了までの約10週間に行われた。16人(EPA群)には標準治療に加えて1日当たり2.2gのEPAを投与し、残りの24人(対照群)は標準治療のみでEPAを投与しなかった。研究開始時と化学療法の期間中に定期的に採血と体重測定を行い、CT画像を基に筋肉量と脂肪量を測定した。

 その結果、化学療法終了時に、対照群は体重が平均 2.3kg減少していたが、EPA群では体重が維持されていた。

 筋肉量も、EPA群の69%で維持されたか増加していた。EPA群の中でも、特に血液中のEPA濃度が大きく増加した患者で筋肉量の増加が大きかった。一方、対照群で筋肉量を維持できたのは29%だけで、全体的には筋肉重が平均1kg減少した。

 総脂肪量については、2群間に違いは見られなかった。

 「現在、がん関連の栄養不良に関する効果的な治療法が全くないので、この結果はかなり有望だ」とMazurak氏は語っている。

 n-3脂肪酸は、蛋白同化作用(食物の蛋白質から吸収されたアミノ酸を再び蛋白質に合成して筋肉量を増やす作用)を促進することが、既に動物の研究で示されている。また、魚油に含まれるn-3脂肪酸の摂取は、高齢者の筋肉量の減少を防ぐことを示す無作為化比較試験の結果も報告されている。

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